オオイヌノフグリの花の白色化について考えてみた!

白いオオイヌノフグリ

普通のオオイヌノフグリ

先日愛西市立田の田んぼの畔付近で、白い花をつけているオオイヌノフグリが群生しているのを見かけました。

その数日前に永和の叢でも見かけました。

オオイヌノフグリだけでなく、ツユクサ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、ツリフネソウ、ノアザミなどでも見かけています。

本来に色とは違った別の色なら新品種とおもうのですが、押しなべてみな白い花を咲かせているのです。

どんな原因でそうなってしまうのか、随分前から疑問に思っていたのです。

最初に考えられるのはメンデルの法則による劣性が発現する可能性です。

優劣がある特性の第一世代では、優性が全て発現しますが、第二世代になると三対一で劣性が発現するというものです。

色のついたものと白色のものでは白が劣性だと思われるので、三対一の割合で白色が発現する筈です。

それならそこら中のオオイヌノフグリの白色があっても不思議でないと思うのですが、それ程の光景は見たことがありません。

もっと別の理由があるに違いないと思っています。

次の可能性はトランスボゾンについてです。

炭水化物から色素を作り出す遺伝子のプログラムに、何らかの事情で動く遺伝子といわれるトランスポゾンが入り込んで、色素を作るプログラムの妨害を起こして、色素形成を邪魔することから無色になってしまうというのです。

無色というのは花びらの中の水分が関係して、白色に見えることになります。

この際には、色素形成そのものが阻害されて白色になるわけです。

このトランスポゾンは色素形成をし続けるのをやめて、また他に動くことがあると、その色素が復元されるとも考えられています。

愛西市立田で見かけた、この白色化しているオオイヌノフグリの中には、ある部分はまだ薄いブルーのものがいくつか見られました。

そのことを考えると、トランスポゾン説で説明できるか疑問になってしまいます。

もう一つは光合成でできたでん粉(炭水化物)から二大色素の一つのアントシアニンを作り出す仕組みの流れを考えてみると、いくつかの酵素の働きによって、途中で色々の色素を作りながら、最終的にアントシアニンに行きつくようになっています。

その途中のある酵素が働かくなって色素形成ができなくなると、それまでの中間色素の白色が発現してくることが考えられます。

花の部分で色素形成に違いがあるのか、それとも酵素の働きが十分でないからかによって、少しブルーの色合いを含んだ、白っぽいオオイヌノフグリの花ができる可能性があります。

植物生理の専門家でないので何とも言えないのですが、今のところ三つ目の説明が納得できるのではないかと考えています。

でも植物が昆虫などを呼び寄せるために、色素形成する仕組みの複雑さに感嘆せざるを得ない自分がいるのです。

カモ撮りこうちゃん