カンヒザクラはサクラのようには見えない感じがしてしまう
カンヒザクラの花
蟹江周辺では3月20日頃、カワヅザクラが満開になりました。
この辺りでは一番早く咲くサクラで、その濃いピンクの色が印象的です。
それが過ぎて24日頃に団地内に植えてある根尾淡墨桜のひこばえから育てたエドヒガンでの花が咲き出しました。
そこに毎年メジロ、ヒヨドリやスズメがやってきます。
3月20日に名古屋市中川区にある戸田川緑地公園に、そのカワヅザクラとメジロとヒヨドリの写真を撮りに行きました。
そこの遊歩道を歩いていると、色々な種類のサクラの木が植えられているようで、標識が木の幹につけられています。
サクラについては、これから勉強したいと考えている所だったので、咲き出したら写真を撮って、名前と実物を対応させながら覚えたいと考えていたところだったのです。
その中に、カンザクラ(八重寒緋桜)というサクラの木があって、深紅に近い花の色のツボミが垂れ下がっていました。
サクラというよりはアセビのような感じでぶら下がっているのです。
そのサクラのツボミを見た時に、一昨年3月に枚方で亡くなった義弟の葬儀で、斎場から火葬場まで行く通りの街路樹が、このカンヒザクラが並んで植えられていたのが印象的でした。
葬儀とカンヒザクラが対連合してしまったようです。
ウィキペディアには「花は中輪の一重咲きで、釣り鐘状の下向きに閉じたような半開きの形で咲き、濃い紫紅色の花弁を付けるのが最大の特徴である。~中略~ 原産地は中国南部と台湾。台湾と中国南部に分布する。早春に咲き、花色が濃くて美しいので、暖地でよく植えられる。日本の代表的なサクラとして知られている野生種のヤマザクラや栽培品種のソメイヨシノの分布域の南限が鹿児島県である。そのため、沖縄県でサクラや花見と言えばこのカンヒザクラを指す。沖縄県や鹿児島県奄美地方でのサクラの開花予想及び開花宣言の標本木には、全国的に使用されるソメイヨシノではなくカンヒザクラが用いられている。~中略~ 日本では、早咲き、下向き開花、濃い花弁色のカンヒザクラの特性を利用して複数の栽培品種のサクラを作出するために利用されている。カンヒザクラを片親とする代表的な栽培品種としてカワヅザクラ、ヨコハマヒザクラ、ヨウコウが上げられる。」と記されています。
南方系のサクラで、沖縄や鹿児島県奄美地方で花見の対象になっているサクラのようです。
また面白いことに日本のサクラの標本木がソメイヨシノなのに、これらの地方ではカンヒザクラが標本木になっているようでした。
しかし、この標識の「カンザクラ(八重寒緋桜)」のカンヒザクラは、いくら見ても八重には見えなかったのです。
どうしてなんだろうと疑問に思っているところです。
(バラ科 サクラ属)
カモ撮りこうちゃん