ハコベの仲間もコハコベかミドリハコベかの判断が難しい!
コハコベだと思うけど
ミドリハコベかな?
春を感じる様になってきた叢でハコベやホトケノザの花が咲き出しました。
これまでハコベはハコベラといって、春の七草の中に入っています。
「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ これぞ七草」と詠まれ、七草粥にも入れられています。
そのハコベラ、つまりハコベは、一種類のものだと考えていました。
でもナデシコ科のハコベの仲間には何種類もあります。
ウシハコベ、コハコベ、ミドリハコベ、ノミノフスマ、ノミノツヅリ、ツメクサ、オオヤマフスマなどです。
どれも小さいので、よく見ないとその可憐さが分からないと思いますが、とても清楚で魅力的な花が咲きます。
それぞれ特徴がありますが、同定できないものがいくつかあります。
特にウシハコベ、コハコベとミドリハコベはなかなか区別できません。
眼が悪くなってきたので余計そう思うのかも知れませんが、同じように見えてしまって区別できないのです。
色々調べていくとウシハコベとコハコベ、ミドリハコベの2つには、大きな違いがあるようです。
それはメシベの突端が5つに分かれているか、3つに分かれているかで区別できるようなのです。
拡大鏡か、ピントが上手く合った写真映像を拡大すると、それが分かります。
「メシベの突端が5つならウシハコベ、3つならコハコベか、ミドリハコベ」という規則を作りました。
ところが今度は、コハコベとミドリハコベの違いです。
メシベの突端が二つとも3つに分かれているので、これでは区別できません。
メシベの周りのオシベの数には違いがあるようです。
コハコベはオシベの数が1~7本で、ミドリハコベは8~10本位らしいのです。
全く重なっていなければ区別しやすいのですが、その境目の数の7本か8本かというところは微妙なところで、そうしたハコベの花も沢山あるようなのです。
専門家で見慣れていれば、見た瞬間にコハコベかミドリハコベかを同定できると思うのですが、素人で学びだした人間には、なかなか難しい作業だと思います。
よく見かける時期の違いもあるのではないかと思うのですが、永和では、今回駅の北側の叢と、雑木林の東側の2か所で見かけました。
場所で種類が違っている可能性もあります。
永和駅の北側がコハコベ、雑木林の東側がミドリハコベのような気がしています。
少しずつでも似ていながらも生態が違っていることが理解できるようになれば、もっと断定的にどちらだと言えるようになるかも知れません。
そんなことも正解に至る楽しい作業だと思いながら、ハコベの可憐さを楽しんでいるところです。
(ナデシコ科 ハコベ属)
カモ撮りこうちゃん