ドングリにも灰汁抜きしないで食べられる種類があった!

アラカシのドングリ

ウバメガシのドングリ

マテバシイのドングリ

シラカシのドングリ

クヌギのドングリ

コナラのドングリ

スタジイのドングリ

アベマキのドングリ

東北に長く住んでいたせいか、縄文人は食料としてドングリを貯蔵して食べていたと考えていました。

それも縄文土器などに貯めていたと考えていたのです。

最近ドングリを拾いに行って学んだことですが、木から落下したドングリを長く置いておいて乾燥してしまうと、発芽しなくなるということを知りました。

皮の中の胚乳などを乾燥させてしまってはいけないらしいのです。

そのドングリはコナラ、ミズナラ、クヌギなどで、灰汁が強くて苦いので、そのままでは食べられません。

そこで茹でて水で晒して、灰汁抜きしてから食べていたと考えていたのです。

また山形はドングリの仲間のアベマキが北限で、これも灰汁が強いようです。

縄文人はクリも食べていたようです。

天童高原ではヤマグリが秋になると、沢山落ちてニホンザルなどが食べに来ていますが、これらも食料の一部だったようです。

でもクリは甘いので、日常的な食料には適していないようです。

名古屋近郊の蟹江に戻って、常緑樹のカシの仲間のドングリを見かけるようになりました。

これもきっと灰汁があって苦いものだと考えていたのです。

ところが数年前に灰汁抜きしないでも食べられるドングリの仲間があることを知りました。

シイノミの仲間です。

弥富市の「海南こどもの国」に出かけた時、ある木の前にシイノミと書かれた標識がありました。

帰ってから調べてみても、シイノミはでてきません。

だんだん分かったことは、スタジイやツブラジイなどをシイノミと呼んでいるらしいのです。

昔、身体障害児施設の「シイノミ学園」の映画を観たことがあります。

その歌の歌詞の部分を覚えているくらいです。

そこからシイノミという種類があると思っていたのでした。

このスタジイやツブラジイは、そのまま食べられるドングリです。

殻斗(ドングリの皿)がドングリを覆っています。

犬山の方では見られると来ていますが、ツブラジイはまだ見かけていません。

他にもマテバシイも生で食べられるドングリです。

少しアクを感じますが、少し甘い感じで美味しいと思いました。

他の備長炭に使うウバメガシ、シラカシ、アラカシなどは灰汁が強いので水さらしか、煮てからさらすかしなければなりません。

ドングリといっても、灰汁の強さはそれぞれということのようです。

ドングリを見たら、どの種か分かるようになりたいと思っているのですが、そこまでには行っていません。

ただ葉や殻斗を見ると、ブナ科の常緑樹のカシの仲間か、落葉樹のコナラの仲間かが、少し分かりかけています。

知るとなぜか嬉しくなってしまうのですね。

(ブナ科 コナラ属 シイ属 マテバシイ属)

カモ撮りこうちゃん