飛島村で5羽のセイタカシギが越冬しているようだ!
餌取りと飛翔
ペアだと思われるセイタカシギ
3羽で行動するセイタカシギ
初めてセイタカシギを見かけたのは、5~6年程前の4月でした。
飛島村渚の水を張った田んぼで初めて2羽のセイタカシギを見かけたのです。
その当時は、「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉他 山と溪谷社)によると、南から北の繁殖地へ向かう途中に、日本の浜辺や周辺地域による旅鳥の解説で納得していたのです。
それから2年後位の12月から1月にかけて、飛島村三福の放置された金魚養殖池で餌採りしている2羽のセイタカシギを見かけました。
それをフェイスブックに掲載すると、愛知県の方から、鍋田干拓地周辺で営巣・産卵・育雛している個体ではないかと知らせてくれました。
どうもこの近辺で冬を越しているらしいことを知りました。
その翌年の1月にも一度1羽が餌取りしている場面を見かけましたが、それも1日だけでした。
その翌年には全く見かけなかったのです。
その状況から、セイタカシギはもうここには来なくなったんだと思ったのです。
ところが、今年の1月から2月にかけて、三福の放置された金魚養殖地で2羽のセイタカシギを見かけました。
また戻って来てくれたんだと喜んでいたのです。
その写真と動画を撮ってから、帰りに服岡の養殖池跡の側を通ったら、そこにも3羽のセイタカシギが餌取りしているではありませんか。
先ほど見かけたセイタカシギがこちらに飛んで来たのかも知れないと思って、2羽いた金魚養殖池に戻ってみました。
するとやはりそこで、相変わらず餌採りしていました。
それを見て、合計で5羽が、この近辺で冬を越していることを確認できたのです。
今までで初めての経験でした。
先日、NHKの「さわやか自然百景」の「一色干潟と藤前干潟」を視ていたら、一色干潟に入り込む川の河口付近でセイタカシギの群れの映像がありました。
そのナレーションでは、その川周辺で営巣・産卵・育雛をしているとのことでした。
鍋田干拓地周辺ばかりでなく季節で移動せずに、留まっているようなのです。
長い期間にわたってセイタカシギを観察していると、少しずつその習性や行動が分かってきます。
それが定点観測することの意義なのだろうなと考えたのでした。
(セイタカシギ科 セイタカシギ属)
カモ撮りこうちゃん