見かける冬鳥のタヒバリの数は減っているように感じる!

群れのタヒバリ

餌を探すタヒバリ

冬になると何年間もタヒバリを見かけてきました。

蟹江の日光川、善太川や弥富市の宝川の土手で、小群で餌を探していました。

私が土手を歩いていくと、その先の方に逃げていきます。

そしてそこでまた餌探しをしています。

また3月になると、飛島村の金魚養殖池の水を抜いた池で、ハクセキレイやコチドリなどと一緒に餌採りもしていました。

ところがここ数年間ではその数が減ってきているように思えるのです。

実は他の冬鳥でも同じように減ってきています。

以前見かけていたオオジュリンやカシラダカは殆ど見かけなくなりました。

オオジュリンは日光川の群生しているヨシで冬を越していたのです。

またカシラダカも宝川と善太川の土手付近の雑木林と土手を行き来しながら餌取りをしていました。

また永和の雑木林でもカシラダカの小群が毎年来ていましたが、ここ2年程全く見かけなくなりました。

他にもアオジやベニマシコも見かけなくなりました。 

冬鳥がやって来る蟹江周辺の環境が変わったからなのか、それとも繁殖地や越冬場所である蟹江周辺に来るまでの渡りするルートの環境が変わったからなのかよく分かりませんが、何かが原因で数が減少していることは確かなようです。

数が少なくなったタヒバリを、弥富市海屋の麦畑で見かけました。

5~6羽の小群です。

このタヒバリには似ているビンズイという鳥がいます。

区別する特長があるのですが、それがはっきりと分かりません。

ただビンズイとタヒバリは生態が違っているようです。

「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉他 山と渓谷社)ではタヒバリは「冬鳥。川原、農耕地、海岸、草地など。1羽で冬の縄張りをもって生活するものもいるが、群れで生活することが多い。採食場で1羽ずつがばらばらでも、夕方に山地の林に小群でねぐらに帰る。尾羽を上下に振りながら水辺や水田の草丈の低い場所を歩き、昆虫類、クモ類、草の種子などを採食する。何かに驚いたりしても、他のタヒバリ類ほどは電線などの高いところにとまらない。」と記されています。

ビンズイは「漂鳥または夏鳥。平地から山地の灌木や岩の散在する高原、明るい林、林縁など。越冬地には林床の良く整理された松林を特に好む。繁殖期以外は小群で生活する。尾羽を上下にゆっくり振りながら地上を歩き、昆虫類やクモ類を採食し、冬には草や木の種子なども採食する。地上での行動が多いが、何かに驚くとすぐに飛び立って、近くの木の枝にとまり、横枝を歩いたりもする。」と記されています。

生態的には餌採りする場所などが違っているようです。

私がタヒバリだと思っている鳥は枝にとまっているのを見たことがないので、タヒバリではないかと思っています。

それにしても数が減って寂しい限りです。

(スズメ目 セキレイ科)

カモ撮りこうちゃん