飛島村に2ペアのセイタカシギが来ていた!

飛島村三福で見かけたセイタカシギのペア

飛島村服岡で見かけたセイタカシギの別のペア

1月になって2年振りに、飛島村三福でセイタカシギを見かけました。

最初は1羽だったのですが、数日経って2年前に見かけていた場所で、また2羽を見かけたのです。

放置されたままの金魚養殖池跡ですが、1年も経つと水面下の土中に餌となる貝やミミズ類などがいるのでしょうか。

懸命に餌採りをしていました。

瞬間的に餌らしいものを挟んで口の中に入れている様子も見ることが出来ました。

この三福の放棄された養殖池には、6面の池が並んでいます。

その中の西から3番目の池で餌採りをしていました。

他の池では取っていませんでした。

なぜかその場所でだけ採っているのです。

隣の池も餌がありそうなのに、そこには入らないのです。

その保守的行動にあきれてしまいました。

そのうちの1羽が、池の間の通路に上がって座って休憩しています。

もう1羽は懸命に餌採りしていました。

その後休憩しているセイタカシギもおもむろに立ち上がって、採餌し始めました。

ほぼ一日中餌採りしているようなのです。

そこから自宅に帰ろうと車を走らせていると、飛島村服岡の放棄された養殖池に、一瞬セイタカシギかと思われるシギらしい鳥の頭を見かけました。

その先で車を停めて、カメラとビデオを持って近くまでいきました。

クサシギかも知れないとも思いながら池に近づいてみると、セイタカシギの2羽が餌取りしていました。

今まで見ていたセイタカシギの2羽ではないかとも思いました。

距離的には5~600メートルくらい離れているのです。

また元の場所に行ってセイタカシギがいるかどうか確認しに行きました。

やはりセイタカシギが2羽、相変わらず餌採りしていました。2ペアのセイタカシギを見かけたことになります。

飛島村でセイタカシギを見かけるようになったのは4年位前からですが、いつも1羽か2羽しか見かけていませんでした。

それが初めて2ペアの4羽見かけたのです。

私にとっては記念すべき出来事なのです。

この辺りで見かけるセイタカシギはこの近くの鍋田あたりで繁殖していると思われます。

繁殖期は5月頃らしいのですが、直前までオオタカなどの猛禽類がその周辺にいるので、鍋田の営巣地には入らずに、伊勢湾や三河湾あたりで冬を越していると聞いています。

オオタカが北に移動する頃になって、鍋田に入り営巣・産卵・育雛するということです。

このセイタカシギは脚が長くてネットなどにひっかかりやすく、しかも産卵しても天敵のキツネやカラスなどに食べられてしまい、成鳥までに育つのは少なく、絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。

ここで見かけたセイタカシギのペアも、鍋田での繁殖が成功することを願うばかりです。

(セイタカシギ科 セイタカシギ属)

カモ撮りこうちゃん