いつも見かけていたタヌキモは凄い植物らしい! その1

タヌキモの黄色い花

タヌキモの花とその茎

天童のアパートに住んでいた頃、二階の廊下の奥が私の部屋だったのです。

その廊下にポリバケツや発泡スチールの箱に水を入れて、野生メダカを育てていました。

その水面にはホテイアオイを、水中にはオオカナダモ(アナカリス)を入れていました。

そんなバケツや発泡スチールの箱に、夏になると黄色い花を咲かせる水草を見かけるようになりました。

そのバケツの水面近くは細かい線状の茎が纏わりついて層になっています。

その層から茎が伸びて黄色い花を咲かせているのです。

アナカリスもある時期になると、水面上に花びらが3つの白い花を咲かせます。

その黄色い花を咲かせる水草も同じようなものだと思っていたのです。

それがタヌキモです。

蟹江に戻ってからも、天童と同じようにバケツ、発泡スチロールや植物用のプラスチックプランターを水槽代わりにして、メダカやベニイトトンボのヤゴを育てています。

ヤゴは別に育てている訳ではありませんが、勝手に産卵して7年程の間に増えてきたので、それらの水槽をそのままにしています。

水槽の中もその周りも雑草だらけで、ビオトープ状態になっています。

そうした中であるバケツの中に、このタヌキモが4年ほど前から黄色い花を咲かせるようになりました。

最初は一つのバケツだけだったのが、数年経ったら、他の水槽にも咲いていました。

なぜそんなことが起こるのか不思議です。

その答えはまだ分かっていません。

BOTNICAには「タヌキモは、水中を漂う多年草の食虫植物です。タヌキモはシソ目タヌキモ科に分類されていて、日本全国の沼や湿地、湖や池などに生息しています。タヌキモの仲間は、世界的には南極以外に分布し、種類は250を越えるようです。近年は水質悪化により、タヌキモが絶滅危惧種に指定されている場所もあります。水中を漂う形がタヌキの尾に似ていることが名前の由来です。タヌキモは根がなく水中を浮遊するため、浮葉植物や根無し草とも呼ばれています。茎や糸のような形の葉が、水分を吸収する器官です。呼吸をする専門の枝もあります。栄養分を得る仕組みや増え方など、タヌキモの生態の特徴を見てみましょう。」と記されています。

「タヌキモの葉にあたる部分は、糸のような形をしています。タヌキモの葉は互生(互い違いに生える)で水中で平らに広がり、淡い黄緑色です。3回から4回羽状と呼ばれる複葉で、羽のように細く分裂しているのが特徴です。タヌキモは根がないため、ミズの吸収は茎や糸の形をした葉でおこない、茎から白い糸の呼吸枝を出して呼吸します。大きくなると1mを超えるのも特徴です。」と記されています。

これまで見知っていたタヌキモは、黄色い花が咲く水草なんだなぁと軽く考えていたのですが、食虫植物でなかなか面白そうな生態を持っているらしいことを知り始めました。

(タヌキモ科 タヌキモ属)

カモ撮りこうちゃん