二年振りに番いだと思われるセイタカシギを見かけた!

2羽で餌取りするセイタカシギ

懸命に餌を探すセイタカシギ

年末と正月に飛島村でセイタカシギを見かけました。昨年は一度だけ金魚養殖池跡で餌を探しているのを見かけました。

その翌日にはもう見かけませんでした。

一昨年の年末から正月にかけて、2羽のセイタカシギを見かけていました。

昨年も見かけるのではないかと楽しみにしながら待っていたのですが、1羽だけで、しかも一日だけ見かけなかったのです。

今年は、年末の28日に1羽のセイタカシギが、夕方に別の養殖池で餌採りしているのを見かけました。

水位が深くて足の長さが分からない程深かったのです。

それでも懸命に餌を探していました。

それを見たので、数日後にもそこに行って見ましたが、もう見ることはありませんでした。

諦めていた矢先に、一昨年2羽見かけていた養殖池跡に1月2日に行って見たら、そこに同じように2羽のセイタカシギが餌採りをしていました。

この養殖池跡は5~6個位並んでいます。

そこの水位が低い池で懸命に餌採りしていました。

頻繁に嘴を突っ込んでいる様子から、餌がかなりあるらしいように見えました。

この様子なら、数日間はここで餌採りするだろうと思ったのです。

そして1月5日に出かけてみたら、やはりそこで2羽が餌取りしていました。

多分番いではないかと思います。

このセイタカシギは、近くの鍋田干拓地のあたりで営巣・産卵・育雛しているようです。

他にも三重県でもそうした例があるようですが、自然環境の変化、災害、天敵や人間の行為などによって数は減少してきて絶滅危惧種になっています。

繁殖期までの間は、伊勢湾や三重県などの沿岸部で冬を越しているらしいのです。

飛島村は鍋田干拓地からも遠くなく、飛来してくる可能性はあるのですが、いつも来ている訳ではないので、他にも越冬場所があると思われます。

ただ凄いと思うのは、一昨年来ていた養殖池跡にまた来るという記憶力です。

他の越冬するニュウナイスズメやタゲリなども、広い自然環境の中の、一点の場所に必ずやって来る様子を見ると、いつも驚くしかないのです。

タゲリなども群れで移動する時には、空中かなり高い位置まで上っていきます。

そこから見える俯瞰図から、目指す目的地を覚えていることに驚嘆してしまうのです。

何とかこの場所で餌をとって、春先に無事に営巣地まで戻って、子孫と繋げると良いなと思いながら、セイタカシギの写真を撮り続けているのです。

(チドリ目 セイタカシギ科)

カモ撮りこうちゃん