サンシュユの赤い実を初めて見かけた!

サンシュユの花

サンシュユの実

天童に住んでいた頃に、春になって天童高原に行く途中の谷川の脇に黄色い花を沢山つけた木々がありました。

どんな名前の木なのかと気になっていたのを想い出します。

私にとって春といえば、小さい頃から黄色の世界だと思い込んでいます。

理由は自分でもよく分かりません。

タンポポ、レンギョウ、ハルノノゲシ、コオニタビラコなどは黄色い花ですが、タネツケバナ、ナズナ(ペンペングサ)などは白い花だし、ホトケノザ、ヒメオドリコソウやカラスノエンドウなどは赤紫色の花です。

またオオイヌノフグリは空色の花がいっぱい咲きます。

なのに、黄色い世界だと思い込んでいる自分の春のイメージの由来は何なのか、とても不思議に思っています。

ところでその見かけた黄色い花を咲かせる木は、サンシュユではないかと思うようになりました。

山で見かけるととても目立ちます。

このサンシュユは民家の庭や、道路脇にも植えてありました。

とても存在感がある花だなぁと思っていたのです。

蟹江に戻って、田んぼの中にある一軒家の庭に、春になると黄色いたくさんの花をつける大きな木があります。

近くまで行けないので、遠景の木の写真を撮りました。

それを見るとサンシュユではないかと思われるのです。

こちらにもあるんだと思ったのです。

先日12月22日に海津市のハリヨ公園に出かけました。

そこ遊歩道を歩いていると、赤い実をつけた木がありました。

一見するとグミの実のような感じですが、ちょっと違うようです。

写真を撮りながら、以前春に来た時に、花が咲いていてその写真を撮った記憶がありました。

家に帰ってから、その写真がないかと探してみたのですが分かりません。

でもよく知っている木のみに違いないと思ったのです。

その赤い実が何だろうと思って、「野鳥と木の実 ハンドブック」(叶内拓哉 文一総合出版)を見てみたら、そっくりな実が載っていました。

それはサンシュユでした。

「庭や公園などに、早春に咲く花木として多く植えられている。年によって、実がつく年とつかない年が明らかにある。10月頃に赤く熟すが、熟しても多くの鳥が喜んで採食しているとは思えない。ヒヨドリとオナガは少し食べるが、他の鳥は本当にまれに採食する程度である。口に入れるとほのかに甘く、おいしい。生食の他に果実酒にする。」と載っています。

春のサンシュユの花とこの赤い実がつながったことで、サンシュユへの思いも強くなったような気がしました。

「日本の樹木」(林弥栄編 山と溪谷社)には「享保年間(1720年頃)に渡来した。高さ5~15㍍になる。樹皮は帯褐色で鱗状にはがれる。葉は長さ3~10㌢の卵形楕円状で、先端は鋭く尖る。~中略~ 3月頃、葉に先立って枝一面に散形花序をつけ、黄色の小さな花を20~30個密に開く。」と記されています。

なかなか魅力的な木だと思っています。

(ミズキ科 ミズキ属)

カモ撮りこうちゃん