スタジイの実のドングリを拾いに行った!

スタジイの葉と殻斗

木になる殻斗(ドングリを覆う)

開いた殻斗とドングリ

スタジイの木の下のドングリ(多くは中身が食べられていた)

今年になってドングリがなる木について学び始めました。

今のところ、マテバシイ、シラカシ、アラカシ、ウバメガシ、コナラ、クヌギ、スタジイといったところです。

まだ他にアベマキとかミズナラとかありますが、まだ詳しく分からないままでいます。

クヌギとアベマキの実は殻斗が似ていて、なかなか区別できないのです。

縄文時代は、そのドングリを冬の食料として利用していたと言われています。

ドングリはコナラのように、アクが強くアク抜き作業をしないと食べられないと思い込んでいました。

先日も、弥富市海南こどもの国で、ウバメガシの実であるドングリを割って食べてみたら、とても苦かったのです。

それに較べると、マテバシイはドングリがやや大きく皮が厚いのですが、食べてみると割と甘くて美味しい感じがしました。

ドングリの仲間にも、アクが強いものとそうでなく、アク抜きしないでも食べられるものがあることが分かってきました。

ところがシイノミ(スタジイとツブラジイ)は、苦みがなく美味しく食べられると本などには載っています。

そのスタジイは、海南こどもの国でも福原輪中の船頭平河川公園でも見られます。

船頭平公園のスタジイは、大木が数本あり、8月頃からドングリを蔽っている殻斗になっている実がなっていました。

いつかその殻斗で覆われたスタジイのドングリを拾って食べてみたいと、秋が深まるのを待っていたのです。

12月になって2本の大木の下には、ドングリが落ちていました。

1本の方はそれほどの数ではありませんでしたが、殻斗が開いてまだその中にドングリがあるもの、もう既にドングリだけになっていたものもありました。

そのドングリの1つを拾って、中身を食べてみると、苦みはなく、市販のナッツのような感じでした。

もう1本のスタジイの下に行くと、たくさんの実が落ちていました。

その中に殻斗が大きく開いてドングリを放出しているものが多数ありました。

こうやってドングリが出てくるんだと思ったのです。

たくさんまとまって落ちているドングリを近くで見ると、その皮だけで中身がないものも多数ありました。

落ちたままなら中身がない筈はないのですが、中身を食べたものがいる筈です。

きっとタヌキ、キツネかカラスではないかと思われます。

こうした秋の恵みを待っている動物がいるらしいことが分かりました。

スタジイの木を見ると実がついたままのところがありました。

スタジイは花が咲いてから、実が落ちるまで翌年の秋まで2年かかるらしいのです。

これはマテバシイも同じです。

春に花が咲いて、秋にその実のドングリが落ちると思い込んでいたのですが、そうではないようなのです。

そんなドングリの生態の不思議さも学ぶことができました。

(ブナ科 シイ属)

カモ撮りこうちゃん