ユリカモメが11月半ばに蟹江周辺に越冬のためにやってきた!

今春4月18日に見かけたユリカモメ

今秋11月16日に見かけたユリカモメ

今秋11月26日に見かけたユリカモメ

ユリカモメがはしらに降りる

ユリカモメが繁殖地に帰る頃に、田んぼで群れになって餌採りをしているのを何度か見かけていました。

顔が夏羽になって黒くなっているもの、まだ灰色のものなどを見かけました。

そして今年は4月18日が終見日でした。

その後は見かけることがなくなったので、繁殖地に帰ったと思われます。

今秋の11月10日過ぎにユリカモメがウォーターパークの大膳川の水面上空を2羽、飛んでいるのを見かけました。

この日が初見日でした。

この時期にはもう来るんだなぁと思ったのです。

その後11月16日に弥富市亀が池の宝川付近の上空を数羽が飛んでいました。

そして水面に出ている組んだ金属製の柱の上にとまりました。

ここはカワウがよくとまる場所なのです。

11月26日になって、蟹江給食センター近くの日光川でユリカモメが数羽水面上で飛びながら、水面に降りて魚を捕っている場面を見かけました。

その水面上にはカワウが何羽もいて魚を狙っています。

ここは佐屋川から日光川に流れ込む水門がある場所です。

佐屋川からの日光川に流れ込む魚や、日光川から佐屋川に入り込む魚を捕るのに最適な場所なのです。

ユリカモメが4月半ばに繁殖地に帰って、営巣・産卵・育雛してまた蟹江周辺にやってくるのに、半年が経っています。

繁殖地で幼鳥が飛び立てるようになると、すぐに越冬のためにやってくるのではないでしょうか。

「日本のカモメ 識別図鑑」(氏原巨雄 道昭 誠文堂新光社)には「ユーラシア大陸の極東ロシアから西ヨーロッパまで広く繁殖し、北アメリカ東端でも一部繁殖する。日本で見られる小型カモメは、西日本で比較的多く見られるズグロカモメを除き大部分が本種で、その他の種は迷鳥。河口、海岸、河川中流、内陸の池などで大きな群れを作って越冬する。ウミネコよりは小さく、ズグロカモメより大きい小型カモメ。」と記されています。

おそらくこのユリカモメは、ユーラシア大陸の極東ロシアからやってきたのではないかと思われます。

来た時期と冬期には、川の周辺や川に降りている光景を見かけますが、春先に田んぼに水が入る4月中旬には、田んぼに降りて餌採りしている光景を見かけるようになります。

蟹江周辺から、木曽川などの川に沿って日本海に抜け、日本海を渡って繁殖地に行くための体力を備えるためかも知れません。

ユリカモメはこんな渡りをしているのではないかと思われるのです。

(チドリ目 カモメ科)

カモ撮りこうちゃん