赤っぽい莢をつけるマメは、トキリマメでなくタンキリマメだった!
タンキリマメの鞘と豆
フェンス越しに見かけたタンキリマメ
蟹江周辺を歩き回っていて、マメ科の植物が多いことに気がつきました。
よく知っているクローバー(シロツメクサ)ばかりでなく、クズ、ゲンゲ(レンゲソウ)、カラスノエンドウ、スズメノエンドウ、カスマグサ、クサフジ、ミヤコグサ、ツルマメ、カワラケツメイ、メドハギ、アレチヌスビトハギやヤハズソウなどです。
時期は異なるものの、見かけることが多い仲間です。
今年になって海津市の「アクアワールド水郷 パークセンター」内を10月半ばに歩いていた時に、木にぶら下がっているマメ科の実を遠くから見かけました。
赤橙色をした豆の莢が印象的でした。
それがタンキリマメだったのです。
最初はトキリマメと思っていました。
その後11月半ばに弥富市「海南こどもの国」にスタジイの実が落ちていないかと探しに行きました。
そこでサツキの上に蔽っていた植物を取り払った中に、タンキリマメがありました。
莢が開いて、その中に黒い2つの実が並んでいたのです。
公園内を歩いていくと、フェンスにタンキリマメが絡みついて、たくさんの莢や黒いタネが見られました。
公園内はこれまで度々歩いていたものの、赤い莢とその実を見て初めて知ったのです。
花はどんな蝶花なのか分かりません。
知ったばかりなので、これから付き合っていくのが楽しみといったところでしょうか。
トキリマメだと思い込んで、撮った写真をフェイスブックに載せたところ、「参考ですが、トキリマメとタンキリマメの違い。タンキリマメは葉っぱの先端寄りに一番幅の広いところがある。トキリマメの葉っぱはタンキリマメより薄い葉っぱの付け根あたりに、一番幅の広いところがある。(タンキリマメのように思います。)」とのコメントを貰いました。
そこで「私の撮ったものはタンキリマメのようですね。初めて見かけたので、トキリマメと思い込んでしまいました。インターネットで調べてみたら、違いが載っていました。間違いを変えることができて良かったです。」と応えました。
重井薬用植物園には、「タンキリマメは関東地方以西から沖縄にかけての山野に生育する多年草のつる植物です。国外では朝鮮半島、台湾、中国大陸、フィリピンなどにも分布しています。葉は互生、長さ約3~5㎝の柄をもつ3出複葉で、小葉はクズ(葛)の葉をミニチュアにしたような、丸みを帯びた菱形をしています。」と記されています。
またTERRARIUM(図鑑、コラム)には「トキリマメは、アフリカ大陸を原産とするつる性の植物です。 葉は3枚の小葉から成る複葉で、細長く尖った形状が特徴的です。表面は滑らかで光沢があります。夏から秋にかけて、葉腋から伸びる長い花柄の先に黄色い集散花序をつけます。花の色合いは鮮やかです。」と記されています。
似ていながら生育場所が違っているようです。
そんなことを学んだタンキリマメでした。
(マメ科 タンキリマメ属)
カモ撮りこうちゃん