タゲリがこんなに早くやってきたことに驚いた!

11月17日にサッカー場の芝生で見かけたタゲリ

11月19日に土手で見かけたタゲリ

飛島村には冬になると20羽前後のタゲリの群れがやってきます。

タゲリに気がついたのは4年程前でした。

タゲリはいつか出会いたい鳥でした。

1月半ば過ぎに麦畑の横の農道を車で走っていた時に、偶然1羽がその畑に降りていたのを見かけたのです。

こんなところでタゲリに会えるとはと、とても驚いたのです。

その後、タゲリを求めて頻繁に飛島村に出かけるようになりました。

タゲリは群れでやって来ていて、その当時は15羽前後の群れだったと思います。

その後毎年タゲリの群れが飛島村にやってくることを知りました。

その後、数が増えて30羽前後になったこともありましたが、その後は20羽前後で推移しています。

同じ家族が毎年来ていると思われます。

沿海州やユーラシア大陸の繁殖地から毎年同じ地域にやってくることに驚きます。

しかも飛島村のある一角だけを中心に冬を過ごし、2月下旬から3月初旬には見かけなくなります。

家族と思われるタゲリの冬越しは、保守的戦略によっているようです。

親たちに連れられて冬を越し、繁殖地に戻ることを繰り返しているうちに、親がいなくなっても同じルートを辿って、同じ越冬地にやって来るようなのです。

その場所を忘れないで、やってくるのですね。

これまでタゲリを最初に見かけた時期は、初年度は1月半ばでした。

翌年は12月下旬でした。

その翌年は1月初旬だったと思います。

今年は11月17日が初見日でした。

こんなに早くやってきたことに、とても驚いてしまいました。

確かに私が飛島村に出かける時期にもよるので、多少の誤差はあると思うものの、予想以上に早くやってきたのは事実です。

今年2月初旬頃、繁殖地に帰る時期にカラスたちに、頻繁に攻撃され逃げまどっていました。

この様子から今年の冬は越冬のために飛来して来ないのではと思っていたのです。

そんな状況だったにも拘わらず、今年も飛島村にやって来ています。

冬越しのためには、こうしたカラスからの攻撃も大した問題ではないのかもしれませんね。

飛島村では早場米のコシヒカリの二番穂がなっています。

また田んぼだった所には、その後ダイズが植えられて、豆ができたまま収穫されずの畑になっています。

他の場所では一面のキャベツやホウレンソウ畑が見られます。

タゲリのミミズや昆虫、昆虫の幼虫などの餌採りには、二番穂が刈られ、ダイズが収穫されれば、より良い餌採り環境になる筈です。

タゲリはコンクリートの道路や農道にも出てきて、よく歩いているのを見かけます。

割りと人を恐れていないように思われます。

それにしてもこんなに早くやって来るのには、繁殖地の環境がおかしくなっているのではないかと心配してしまいました。

(チドリ目 チドリ科)

カモ撮りこうちゃん