天童でフユノハナワラビを見かけた!
フユハナワラビの葉と胞子葉
フユハナワラビの胞子葉
天童の舞鶴山と原崎沼の遊歩道脇の叢ででフユノハナワラビを見かけました。
初冬なのに、胞子状の葉が立ち上がっているのです。
冬にゼンマイやワラビのような植物が胞子葉を出してを見て驚いた記憶があります。
原崎沼では天童に住んでいた頃、初めて見かけて、こんな時期に生えて胞子葉を出しているシダ植物があるのかと吃驚したことを覚えています。
久し振りに天童に来て、原崎沼に昔生えていた辺りにまた生えているのではないかと思って出かけたのです。
すると昔見かけた場所とその周辺にやはり生えていました。
また少し離れた場所でも数株見かけました。少しずつ分布を広げているようです。
まだフユノハナワラビについてはその生態について私はほとんどわかりません。
でも知り合ったばかりは誰でも初心者です。
少しずつ分かっていく楽しみがあるというものです。
ウィキペディアには「ハナヤスリ科の属するシダ植物の1つ。丸っこい羽状複葉の栄養葉と立ち上がる胞子葉をもち、山野草の1つとして栽培されることもある。冬緑性のシダ植物。茎は直立し、葉は部分二形、つまり栄養葉の部分と胞子葉の部分が1つにまとまっており、共通の柄の先にこの2つが着いている。共通の柄は長さ1.8~3.1cm、最小と最大は1.5~4.5cm。~中略~ 日本では北海道、本州、四国、九州、種子島、小笠原諸島の南硫黄島に知られ、国外では朝鮮、中国、ベトナム、南アジアに分布する。なお奄美大島産の標本が知られているとの情報もある。山麓や原野に生え、日向の地に多く見られる。ハナワラビ属は温帯を中心に約50種、日本では13種と2変種が知られるが、本種はその中ではオオハナワラビ亜属に分類され、日本ではこの亜属のものが9種2変種と最も多い。ただしこの亜属の中では種間雑種も多く、またそれらが見かけ上では正常な胞子を形成することが知られており、その種の区分や判別には難しい問題があるようである。環境省のレッドデータブックでは取り上げられておらず、都県別でも東京都と沖縄県で絶滅危惧I類、鹿児島県で準絶滅危惧の指定があるのみである。山野草として栽培されることがある。この類はシダっぽい細かく裂けた葉とその上に立ち上がって黄色く色づく胞子葉の姿が独特で、鑑賞価値を認められる。その中で本種はもっとも普通なものとして栽培される。庭での栽培も行われ、『群生させると楽しい』との声も。」と記されています。
このフユノハナワラビは食べたりすることはできませんが、その姿形はなかなか風情があり、庭に植えたり盆栽にしたら冬に楽しむ草花としては最適だろうなと思ってしまいました。
このフユノハナワラビは、蟹江周辺では見かけたことはありません。
養老山地の方へ行けば見かけることができるかもしれないなぁと思っているところです。
(ハナヤスリ科 オオハナワラビ属)
カモ撮りこうちゃん