ウバメガシのドングリを齧ってみたら、とても苦かった!
でき始めたウバメガシのドングリ
ウバメガシのドングリ
ドングリを作るブナ科の常緑樹のカシの仲間にはアラカシ、シラカシなどがあります。
他にもあるものの勉強中で、詳しい分類までには至っていません。
とにかくカシの仲間といえば、アラカシとシラカシです。
ドングリの殻斗(かくと)は横に走る縞模様になっています。
落葉樹のブナの仲間であるコナラ、ミズナラやマテバシイなどの殻斗はうろこ状になっています。
この殻斗の模様の違いは、カシの仲間かコナラの仲間かを区別するとき便利な方法です。
私はそれで常緑樹のカシの仲間か、落葉樹のコナラの仲間かを判断しています。
ところがカシの仲間のウバメガシの殻斗の模様はうろこ状なのです。
カシの仲間なのに、変わり者に入ります。葉も他の仲間に比べると小さいのです。
このウバメガシは備長炭の原料として使われていると聞いていたので、気になっていたカシの仲間だったのです。
ブナの仲間を勉強しようと思って弥富市「海南こどもの国」を歩き回っていて、初めてウバメガシを見かけました。
枝先に小振りの葉とまだ小さいドングリがついていました。
そこでそのドングリを齧ってみたら、とても苦かったのです。
これはトチノミのように、茹でてから水さらししないと食べられないだろうなと思ってしまいました。
「庭木図鑑 植木ペディア」のウバメガシには「関東以西の沿岸部や低山に見られるカシ科の常緑高木。カシの仲間のうち最も都市環境に強いことから、かつて関西地方ではカイヅカイブキと共に垣根としての利用が多かった。~中略~ 材質が緻密で硬く、炭焼窯で焼いたウバメガシの材は『備長炭(びんちょうずみ)』として知られ、焼き鳥、ウナギの蒲焼、焼き肉、炭焼き焙煎コーヒーなどに使われる。備長炭は着火までに時間を要するが、一旦火が点けば一日中持つ優れもの。『備長』とは、元禄時代にこの炭を初めて作ったとされる現和歌山県田辺市の備長屋長左衛門の名に由来する。ウバメガシは中国や朝鮮半島にも分布しており、現在流通する備長炭は輸入品が多いが、薪炭用に植栽された名残のような林が今も各地に見られる。『ウバメ』とは『姥芽』のこと。今の時代では考えられないが、ウバメガシの新芽あるいは若葉が茶色く、これを老女に見立てたのが名の由来。~中略~ 雌花の後にできるドングリは長さ1~2センチの楕円形で、殻斗と呼ばれる小さな帽子のような部分は鱗状になる。ドングリが茶褐色に熟すのは翌年の秋のことで、開花した年はごく小さな葉芽のような状態で越冬する。食用になるが、枝から落ちやすく収穫のタイミングが難しい。繁殖は実生あるいは挿し木による。」と記されています。
ドングリは2年かかってドングリになるのですね。
また縄文人は食用にしていたのかなぁと思ってしまいました。
(ブナ科 コナラ属)
カモ撮りこうちゃん