キタテハがカキの汁を吸っていた!
カキの実の汁を吸うキタテハ
テングチョウ
ウラギンシジミ
秋になってカキが熟れる頃になると、その汁を吸いにチョウたちが集まってきます。
多くは畑になっているカキに集まってくることが多いようです。
今年は猛暑で、カキの実がなる途中で落ちたり、実が変質しているものが多数ありました。
チョウは直接熟れたカキの実の汁を吸うことができません。
カキの実を食べに来たヒヨドリやムクドリなどが空けたカキの汁を吸うのです。
今年は福原輪中の中を歩いている時に、畑の穴が空いたカキでキタテハが汁を吸っているのを見かけました。
2匹見かけました。
そのカキの周りをウラギンシジミだと思われるチョウが飛び回っていたのですが、カキの実にとまりませんでした。
いつもウラギンシジミがカキの汁を吸っている様子を写真に撮りたいと思っているのですが、撮れませんでした。
その数日後、今度は南濃町早瀬にあるカキ畑に寄りました。
そこになっている空けられたカキにやっぱりキタテハが来て吸汁していました。
その傍にやや小さいチョウがとまっていました。
その先端部が尖っていたので、テングチョウではないかと思われます。
テングチョウは秋にもいるのかと驚きインターネットで検索すると、成虫のまま冬を越すものもいるようです。
そして花ばかりでなく、カキのような果汁も吸うらしいのです。
また空けられたカキに、カナブンだと思われる甲虫が入り込んでいました。
やはりカキの汁や実を食べに来ているのではないかと思われます。
ここでもカキ畑の中をウラギンシジミが飛んでいましたが、カキの実にはとまらずに行ってしまいました。
以前ハリヨ公園ではウラギンシジミがカキの汁を吸っていたのを見かけていたのですが。
チョウの中にはこうした樹液や果汁、人糞などの汁を吸うものがいることを知りました。
キタテハ、ゴマダラチョウ、コムラサキ、ルリタテハ、サトキマダラヒカゲ、ウラギンシジミ、ヒメアカタテハなどです。
キタテハやヒメアカタテハは花の蜜も吸う二刀流です。
こうした果汁などを吸うチョウにとって、カキは生存に大きな役割を果たしているのではないかと思われるのです。
腐って地面に落ちても、チョウにとってはご馳走です。
最近、こうしたチョウたちにとってカキの実がどれだけ重要な存在なのか、少し分かってきたような気になっています。
(タテハチョウ科 キタテハ属)
カモ撮りこうちゃん