秋にドングリができるシイの木はスタジイのことらしい!

海南子どもの国で見かけたスタジイの実

船頭平公園で見かけたスタジイの実

シイの木といえばシイの実を思い浮かべます。

そしてシイの実といえば、シイノミ学園の歌を想い出します。

今でも歌詞の一部を想い出せるほどで、私にとって、とても印象深い映画だったと思われます。

学校行事の一環で見たのだと思われますが、今となっては定かでありません。

シイノミ学園は知的障害児施設の生活をテーマにした映画です。

その映画で歌われた歌詞は、「僕らは椎の実丸い椎の実 お池に落ちて泳ごうよ お手々に落ちて逃げようよ 小窓に落ちて叩こうよ叩こうよ 僕らは椎の実丸い椎の実 小鳥に落ちて飛びたいな お船に落ちて乗りたいな 子豚に落ちて跳ねたいな跳ねたいな~」というものです。

その曲の一部分が今でも頭に中に流れてくるのです。

この歌詞から、シイノミはドングリの実なのだと思い込んでいました。

そしていつか見てみたいともずーっと思っていたのです。

ドングリが生る木について学びたいと思って、弥富市「海南こどもの国」に出かけました。

前からイトトンボやギンヤンマの写真を撮りに行った時に、カシの仲間の木が多いことを知っていたからです。

数年前にカシの葉を食草にするムラサキシジミの成虫も初めてここで見かけました。

表翅は紫色でとても綺麗な色をしています。

ドングリの生る木はブナ科の仲間で、落葉するクヌギ、コナラなどと、常緑樹のシラカシ、アラカシ、マテバシイ、ウバメガシなどがあります。

この公園にはカシの仲間が多い感じがします。

ただ今勉強中なので、それがどれと同定することはまだ難しいのですが、それでもウバメガシ、マテバシイなどは何とか同定できるようになりました。

園内を歩いていて、シイノキと書いている標識がありました。

家に帰って調べてみてもシイノキという名前のドングリの木はありませんでした。

なぜないのか迷ってしまったのです。

詳しく調べているうちに、殻斗がドングリを完全に包んでいる実を作るスタジイとツブラジイがシイノミと言われていることが分かりました。

ほかのドングリを作る木は、どれも殻斗(ドングリを乗せる皿)の上にドングリができるのに、これらはドングリを蔽ってしまっているのです。

この公園で見かけたシイノキは、スタジイだと思われます。

愛西市の船頭平公園にも大きなスタジイの大木が数本あります。

写真を撮りに行くと、ドングリを包んだスタジイの実がついていました。

まだツブラジイは確認していません。

実が落ちると、殻斗が3つに分かれてドングリが出てくるといわれています。

そしてドングリに3つの線が入っているということです。

是非見てみたいと今期待しているところです。

因みにスタジイの実は食べることができるようです。

マテバシイもシラカシも同様に食べられるようですが、シイノミが一番おいしいと書かれています。

試したいと思っています。

(ブナ科 シイ属)

カモ撮りこうちゃん