タブノキでアオスジアゲハの幼虫を見かけた!
タブノキに取りついているアオスジアゲハの幼虫
弥富市海南こどもの国に出かけました。
ブナ科のドングリの生る木を見たいと思っていたのです。
特にスタジイの実を探したかったのです。
普通のドングリのような殻斗に乗っている実ではなく、周りが花托で覆われているようなそんな実だからです。
変わったドングリで食べられると言われています。
一か月前には実はなっていませんでした。
園内には、タブノキと標識されている木があります。
この木は是非同定できるようになりたいと思っている木です。
幹の下の方は葉が少なく、貧弱な感じでした。
タブノキは蟹江周辺にも沢山あるはずだと思っているものの、長い間、同定することができませんでした。
最近になって弥富市三ツ又池公園や海津市南濃町早瀬の雑木林で見かけて、何とか同定できるようになりました。
それは枝の天辺近くに互生なのに葉が集まっていて、その中央に芽鱗があり、それを目印にタブノキかどうかを同定できるようになってきたからです。
タブノキはクスノキ科なので良い香りがすると、本には書かれています。
でも葉を千切って揉んで匂いを嗅いでみますが、余り私には分かりませんでした。
微かにそんな感じに匂っているようには思える程度なのです。
すると幹の近くの葉に緑色のイモムシを見かけました。
頭の部分の横に白い線が入っています。
何なんだろうと思いました。
すると他の葉にも同じ緑色のイモムシがもう1匹葉の上にいました。
この葉を食べているようです。
何の幼虫か分からずに写真と動画を撮りました。
園内を歩いているうちに、もしかしたらアオスジアゲハの幼虫かも知れないとはっと気がついたのです。
「タブノキとアオスジアゲハ」といえば、山形県沖の飛島にアオスジアゲハが棲息していると知っていたからです。アオスジアゲハの幼虫は普通、照葉樹林のクスノキの葉を食草にしています。名古屋近辺にはクスノキがたくさん生えており、アオスジアゲハが棲息していることは納得できるのですが、飛島にはクスノキは生えていません。
アオスジアゲハが棲息しているのは、食草のタブノキが飛島に生えているからです。
海岸沿いに東北地方にまで生息しているらしいのです。
最初知った時は、とても驚きました。
タブノキに取りついているのだから、アオスジアゲハの幼虫ではないかと思いました。
蟹江周辺でもタブノキを食草にしているのかと少し疑問にも思いました。
園内の他の場所にもタブノキが生えていました。
その木の葉のあたりを丹念に調べてみると、アオスジアゲハの幼虫が4匹ほど取りついていました。
クスノキだけでなく、この地方でもタブノキにアオスジアゲハの幼虫が取りついていることに何故か驚いてしまいました。
この事実から、逆にこの木はタブノキだということも納得できたのでした。
とても嬉しかったのです。
(クスノキ科 タブノキ属)
カモ撮りこうちゃん