フクラスズメの幼虫がカラムシの葉にとりついていた
カラムシにとりついたフクラスズメの幼虫
カラムシとその花
ぎっくり腰で腰を痛めていたので、ここ数日間は写真撮りに出かけられませんでした。
少し良くなったと思い、ゆっくり歩きながらなら永和の沼と雑木林周辺に行ってみました。
ここは久し振りでした。
周りは稲刈りはすんでおらず、ノビタキは来ていないようです。
歩いていくと雑木林の林縁でアカトンボが2匹枝にとまっていました。
この季節には少し早いなと思いながら、写真を撮りました。
翅の端に黒斑があり、胸の黒条の様子からノシメトンボではないかと思われます。
その雑木林を過ぎて、もう一つの雑木林までいくと、そこにはカラムシが生えています。
まだイラクサの仲間ははっきり区別できないのですが、葉の裏が白いので、今のところカラムシだと思い込んでいます。
この雑木林には、他にヤブマオがたくさん生えています。
ヤブマオは花茎がいくつの先端部にできるのですが、カラムシは花茎が茎の脇から出て、房のようになっています。
いつもヤブマオもカラムシも近くに来ると茎を折って、茎の皮を剥いでみます。
他の植物に比べて長く剥けるのです。
昔、これがカラムシ織りや苧麻の原料だったといわれるのも、納得できるなあと思ってしまいます。
そのカラムシの写真を撮っていると、その茎の葉の近くで大きなガの幼虫を見かけました。
昨年度もこの時期に見かけていた幼虫です。
それがフクラスズメの幼虫です。
懸命に葉を食べていました。
よく見ると、そのカラムシの何か所かで、同様にフクラスズメの幼虫が葉を食べていました。
私が近づいて葉を動かすと、その動きをピタッととめて、全く動かなくなりました。
一種の擬態行動だと思われますが、周りの色合いと全く違って派手な色合いなので、敵からするとすぐ見分けがつくのではないかと思われます。
そこでその写真と動画を撮りました。
このフクラスズメは、このカラムシとヤブマオにも取りつくといわれています。
でも永和や海津市森下で見かけたヤブマオに取りついていたガの幼虫はクロキシタアツバの幼虫で、フクラスズメよりは小さいものでした。
イラクサの仲間の区別はなかなか難しく、まだ自信をもって区別できていませんが、こうした幼虫が取りつく種類がわかると、逆にこのイラクサの仲間はヤブマオとかカラムシとか同定できる可能性があります。
論理では逆ですね。
昔、今日は旧暦の何日なのだろうと思った時、カレンダーで調べていました。
しかし旧暦(太陰太陽暦)は、月の満ち欠けで1か月を決めているので、その月の満ち欠けを見れば、大体旧暦の何日か分かる筈だと考えるようになりました。
また海や河口の川の干満も予想できることに気がつきました。
上弦の月の時なら、旧暦の7~8日ではないかと思います。
カラムシやヤブマオとガの幼虫の関係もそれと同じように考えています。
(ヤガ科 フクラスズメ属)
カモ撮りこうちゃん