在来種のオニバスを初めて見た!

オニバスの掲示板

オニバスの若い葉と花

オニバスの花

葉を突き抜けて咲くオニバス

一面のオニバス

海津市海津町福江にあるアクアワールド水郷パークセンターに立ち寄って園内を歩いていると、説明書きがある掲示板を見かけました。

オニバスについてのものでした。

「パークセンターの見どころ 絶滅危惧種Ⅱ類オニバス(岐阜県ではⅠ類指定)」のタイトルの下に「オニバスは、水の上に咲く『開放花』(上)と、水の中にあって解放しない『閉鎖花』(下)の二種類の花を咲かせます。種子は主に『閉鎖花』で結実し、『閉鎖花』が弾けることによって、黄色い仮種皮に包まれた種子が水の上に浮き、風や水の流れによって移動します。(開放花は、虫によって結実できます)やがて仮種子が腐ると種子は、沈んで翌年以降の芽吹きを待ちます。種子の発芽率はそれほど高くありませんが、水の中であれば十年以上種子の保存ができるといわれています。」と記されている。

また「オニバス(スイレン科 一年草)」のタイトルの下に「五月ごろ芽吹き、葉の形や大きさを変えながら直径一・五メートルから二メートルの大きさの葉が水面に浮きます。開花時期は、その年の気象にもよりますが八月下旬~九月中旬頃です。今から七十年ほど前には、この地方のため池や堀田の水路(堀つぶれ)などで普通に見ることができたオニバスですが、池や水路が埋め立てられた事によって、生育環境が失われその数が激減しました。(現在スクミリンゴガイやアカミミガメなどの食害があります。)パークセンターでは、平成九年から保護繁殖のため、現在の生育場所(オニバス池)に播種し、育成しています。葉、茎、花すべてに鋭いトゲを持ち、その様子が鬼を連想させる事が名前の由来となっています。葉っぱを突き破って花を咲かせる姿は見ごたえがあります。」と記されていました。

管理事務所によって、オニバスの資料も貰いました。

職員が開放花と閉鎖花、オニバスに被害を与えるジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)やミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)の説明をしてくれました。

「アメリカザリガニの被害はないのですか。」と尋ねると「今はないです。」と応えました。

事務所前の掲示板には現在のオニバスの花の数が169個と掲示されていて、このセンターではオニハスを守ることが大きな事業になっているようでした。

資料では、「オニバスは池や沼に自生するスイレン科の日本在来の一年草水草で、日本では、新潟県から鹿児島県までの低湿地の暖かい昨日の場所に分布していて、葉の表裏・茎・花のがくなどが鋭いトゲで覆われています。葉を突き破って花が咲いています。パークセンターのある海津市では昭和四十年代初頭頃まで堀田が一面に広がっており、オニバスも昔からこの地域の水路に数多く自生していました。」と記されていました。

オニバスといえば、子どもが葉の上に乗っている外国産のオオオニバスを想い出しますが、在来種にもこんなに大きなオニバスがあったのですね。

とても驚きました。

(スイレン科 オニバス属)

カモ撮りこうちゃん