マテバシイの木が何となく分かってきた気がする!

マテバシイ

タブノキ

マテバシイを覚えだしたのは、葉の形が似ているタブノキとの比較を通してのことでした。

葉の様子はそっくりです。

またユズリハの葉にも似ています。

枝の先に葉が集まっているところが三者とも共通しています。

タブノキが少し分かりかけていた頃に、マテバシイもその比較で覚えだしました。

マテバシイはドングリが生る木で、そのドングリも細長くなかなか見栄えが良いのです。

弥富市の海南こどもの国でも、三ツ又池公園にもマテバシイが生えていて、ちょうどドングリがついていました。

三ツ又池公園にはマテバシイとタブノキがどちらも生えていて、比較しやすい場所です。

認識の問題として考えると、あることをよく知っていると、それに関連させると新しいものを学びやすくなります。

最初はタブノキもマテバシイも葉の様子が同じようだったので区別できなかったのですが、マテバシイはドングリができることを知って、区別できるようになりました。

またタブノキには葉の重なる天辺に芽鱗根があることが分かってきました。

マテバシイにはないので、それでタブノキと区別できるようになりました。

またタブノキはクスノキ科で、少し香りがするということですが、タブノキを採って葉を揉んでみたものの、微かに匂うかなという感じで確信は持てないほどでした。

それでも、こうしたいくつかの違いを基に何とか区別できるようになりました。

他に葉の裏の色でもできるようです。

マテバシイはドングリができるので、他のドングリができるアラカシやシラカシなどのカシの仲間との区別は、今勉強中です。

なかなか手ごわい仲間ですが、それらが区別できると生えている木々やドングリの違いなどが分かってくるので、それも楽しみの1つです。

「ドングリの謎」(盛口満 ちくま文庫)には「マテバシイのドングリを食べさせる時、僕は必ずほかのドングリをまじえて生徒たちに食べさせる。たとえばマテバシイとコナラのドングリを、それぞれ味わってごらんと渡す。『ウヘッ、まずい』『チョー苦い』マテバシイで油断していた生徒たちは、コナラのドングリを食べたとたんに顔をしかめ、教室の外へ口中のドングリを吐き出しに飛び出していく。『口直し、口直し』コナラのドングリを口にした後、こう言ってマテバシイを食べ直す者もいる。ドングリには渋いものと渋くないものがある。その渋いものを味わったことがないと、マテバシイの“特異さ”がわからない。生徒たちに話を聞くと、シイの実を幼稚園や小学校の時に拾って食べたことがあるという者は何人かいる。その一方で、マテバシイのドングリを食べたことがある者はほとんどいない。」と記されています。

三ツ又公園で生っているまだ青いドングリを採って、口で殻を割って食べてみようとしたが、とても固くとても割れそうでなかったのでした。

(ブナ科 マテバシイ属)

カモ撮りこうちゃん