この地方でもコクワガタがいることを発見して驚いた!
クヌギにいたコクワガタ
コムラサキ、キタテハ、サトキマダラヒカゲ
スズメバチ
カナブン
ゴキブリ
よく図鑑やテレビで放映されている場面で、コナラなどの木に、カブトムシやクワガタなどが樹液を吸いに集まっているのを見かけます。
時には樹液を巡って激しい争いもある様子さえ見かけます。
海津市森下にある放置されている神社の境内には、竹林、ヤブニッケイ、ニッケイの他に大きなブナ科のコナラ属の木もあります。
境内を歩き回って、そのコナラ属の木の近くに来たら、数種類のチョウが集まっていました。
何年か前に見かけていたものの名前が分からなかったサトキマダラヒカゲ、翅が美しいコムラサキ、一年中見かけるキタテハでした。
その数日後には、ゴマダラチョウもやってきていました。
これらはキタテハ(花の蜜も吸う)を除いて樹液を吸うチョウたちです。
なかなか出会うことが少ないチョウといってもいいでしょう。
他にはスズメバチが何匹かいて、小さな穴の樹液を吸っているようでした。
このスズメバチはオオスズメバチで、チョウがその穴近くに来ると、威嚇して追い払っていました。
それでもチョウたちは近くで待っていました。
そんな樹液を巡るせめぎ合いを見かけました。
この木は咄嗟にコナラだと思っていましたが、参道の下に実が落ちていて、その殻斗(かくと)からクヌギではないかと思いました。
葉の様子も、コナラの葉は先端になるにつれて広がっているのに、クヌギは葉の様子はそうなっていません。
写真で撮った葉の様子を良く調べてみて、クヌギではないかと考えるようになりました。
そのクヌギの幹の皮の一部が剥がれそうになっていたので、それを引っ張ったら、その皮の部分が裂けました。
するとその中にクワガタとカナブンが数匹出てきました。
他にゴキブリも2匹見かけました。
後で調べてみると、そのクワガタはコクワガタではないかと思われます。
平地の孤立した神社のクヌギの幹で生きていることに驚きました。
クヌギの木を食べその樹液を吸って生きているのだろうと思います。
東北では、コナラ属のコナラ、クヌギやミズナラなどがたくさん生えているので、カブトムシやクワガタが見られるのですが、この長良川近くの平野部の神社の境内で、コクワガタを見かけるのは、想像を超えた経験といっても良いでしょう。
写真撮りで歩き回っていると、予想を超えるような経験をすることがあります。
コクワガタに出会ったこともその1つに入ると思います。とにかく驚きました。
(クワガタムシ科 クワガタ属)
カモ撮りこうちゃん