エノキと思われる木に出会った!

エノキの葉と幹

ムクノキと幹と実

ケヤキの葉と幹

私が通った児玉小学校の南側の隣には榎(エノキ)小学校がありました。

でも中学校の学区は天神山中学校で出身の浄心中学校とは異なっていました。

その榎(エノキ)小学校の前を通って、昔住んでいた押切まで親に連れられて行ったものでした。

エノキは木だと知っていたもののどんな木か知りませんでした。

なぜかずーっと心に残っていました。

学校の敷地内にはエノキが植えてあるのだろうなと思っていたのです。

後年になって仙台に住むようになって、青葉通りや定禅寺通りのケヤキ並木を見て、ケヤキの幹や枝の出方の様子を知りました。

ケヤキはニレ科で、葉らしいイメージ通りのものでした。

ケヤキは天童の舞鶴山、南濃町津屋の白山神社境内、日光川ウォーターパークの土手にも植えられています。

茶箪笥に使用される高級木材として高価らしいのです。

エノキもニレ科に属しているといわれていた時代があって、同じ雰囲気の葉なのだろうと思い込んでいました。

他に似た葉を持つものにムクノキがあります。

この葉もケヤキに似ています。

この三者の葉の区別がなかなかつかないのです。

2年ほど前に永和の雑木林でムクノキを見かけました。

実は秋になると黒くなり、食べると干したプルーンのように甘く、美味しい味がします。

葉を見ると、葉の端はギザギザになっています。

雰囲気はケヤキの葉とそっくりです。

エノキは学校名に使われるほどだから、そこら中に生えている木に違いないと思いながらも、長い間分からないままでしました。

これらの木の違いを区別する際の手掛かりは何かと、ずーっと思っていました。

すると、樹木医の検定試験にもこの三者の違いを判定する試験があることを知りました。

そこで調べた違いのいくつかを記してみます。

①葉の鋸歯 ・ケヤキ(葉縁全体に鋭い単鋸歯) ・ムクノキ(葉縁全体に鋭い単鋸歯)

      ・エノキ(葉縁上部1/3ほどに小さな波状の鈍鋸歯)

②葉の表面 ・ケヤキ(ややざらつく) ・ムクノキ(両面とも著しくざらつく)

      ・エノキ(両面ともざらつく)

➂側脈   ・ケヤキ(鋸歯の先端まで達する) ・ムクノキ(鋸歯の先端まで達する)

      ・エノキ(側脈は葉縁近くで上に曲がり鋸歯の中に入らない)

福原輪中でエノキらしい木を見かけました。

葉の鋸歯の状態で判断しました。

すると永和の雑木林でもムクノキに混じって、エノキらしい木があることに気がつきました。

見れども見えずだったのだなぁと思っています。

これからもエノキ探しをし、すぐに道営できるようにしたいと考えているところです。

(アサ科 エノキ属)

カモ撮りこうちゃん