今年もハジロカイツブリが日光川で真夏を過ごしている

スケートボードを巣にするハジロカイツブリ

水草を集めるハジロカイツブリ

スケートボード周辺を泳ぐハジロカイツブリ

カルガモと呉越同舟

久し振りに日光川の河口にいく土手を午後2時頃歩きました。

38度を超える猛暑日で、水分などの補給をしながら歩いたものの、車に戻る頃には少し頭がぼーっとしてふらふらした感じになりました。

軽い熱中症ではないかと思いました。

歩いた距離は2キロ位です。

この暑さだと、ほとんど鳥も昆虫も活動していません。

夕方になれば活動するかなあと思いながら歩きました。

その歩いていく途中の日光川ではボートや船が係留されています。

真ん中に漁船らしい船も係留されています。

いつも同じ場所にあるので、廃船ではないかと思われます。

その時刻にはその船にカワウがとまったり、係留用の杭や杭間にとりつけられた横木にとまっています。

私が土手を歩きながら写真を撮ろうとすると、その横木から飛び立って水面に下りていきます。

その日光川に何年も前からスケートボードが放置してあり、それが大雨で流されることなく、そこに浮かんでいるのです。

そこはカワウやカルガモなどの休憩場所になっています。

また冬にはマガモ、カワウなども休憩しているのを見かけます。

この猛暑日に、そのスケートボードの上に、水草や枯れ草などが一部敷いてある場所がありました。

往きの河口に行く時には、そこには何もいませんでした。

河口から車に戻る途中にスケートボードをみたら、そこにハジロカイツブリが座っているではありませんか。

ここで夏を過ごしているようです。

一昨年の夏、そこでハジロカイツブリを見かけました。

その時はとても驚きました。

というのは、ハジロカイツブリは冬鳥だと思っていたからです。

「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉他 山と溪谷社)には、日本には10月から翌年4月上旬までで、繁殖地は主に中国大陸のようになっています。説明には「冬鳥。北海道では旅鳥。主に海岸、河口、港。湖沼、池、河川な度にも入る。越冬地では1羽よりも、数羽から数十羽の群れで生活するものが多い。2月下旬~4月上旬の渡りの時期には、内湾などで数百から、時には千羽を超す群れになることもある。群が次々に潜水し、小魚の群れを追い回してとらえる。」と記されています。

昨年は見かけていませんが、私が見落とした可能性があります。

一昨年に見かけたハジロカイツブリと今年見かけたハジロカイツブリは同じ個体ではないかと思われます。

そうだとすると、このスケートボードを生活の場として3年間生きていたようなのです。

いつも思うことですが、渡りをする鳥たちは、その途中で命を失うばかりでなく、群れから取り残される危険が常につきまとっていると思われます。

そんな危険を冒してまで、ハジロカイツブリ(カモなども)は日本にやって来るのだろうなと思ってしまいました。

(カイツブリ目 カイツブリ科)

カモ撮りこうちゃん