クマゼミが一本の木に何匹も集まっている不思議!

一本の木に何故か集まるクマゼミたち

今年は7月初旬には猛暑日があって、梅雨といいながら真夏のような暑い日が続いています。

そんな7月10日過ぎに蟹江新田の佐屋川近くの叢に生えている木にたくさんのクマゼミが取りついていました。

それらのクマゼミは全く鳴かないで、そこにとまっています。

例年だとクマゼミが鳴き出すのは7月末頃です。

例年より暑いことから羽化が早まったことが考えられます。

それにしてもこれほどのクマゼミがいながら、どれも鳴いていないのです。

クマゼミも鳴くのはオスだと思われますが、これだけのセミがいるのだから、オスとメスが混在していると考えられます。

どうして鳴かないで、こんなに集まっているのだろうと不思議に思いました。

そこで思いついたのは、トンボのことでした。

シオカラトンボもショウジョウトンボも、羽化したての頃はオスとメスは、同じ場所で生活しているのです。

オスとメスがすぐ隣にとまっていても交尾態になることはありません。

それが近くの養殖池跡に行くと、オスがメスを追いかけたり交尾態になったり、オス同士が追いかけっこしたりと激しくやり合っています。

成熟すると、オスとメスも養殖池跡などに移動して産卵行動をするようになります。

こう考えると、トンボを理解しようとする時、羽化してから成熟していく過程を考えなければならないということでしょうね。

今回のクマゼミの場合も、1本の木に何匹もとまっているにも関わらず、オスもいる筈なのに、鳴かないということは、トンボの例からの類推ですが、まだ成熟していないクマゼミではないかと思われます。

羽化したばかりの個体が一か所に集まっているのではないかと考えてしまいました。

我々にとっては、クマゼミの成熟の過程をどう判断したらよいかは分かりませんが、トンボなどの仲間から類推すると、きっと未成熟のクマゼミではないかと思ってしまいました。

こんな状態が、1週間も過ぎるとオスは鳴きだすのではないかと思われます。

私たちにうるさく聞こえるシャーシャーと鳴くクマゼミの鳴き声の聞こえる時期は7月末なのです。

そんなことをクマゼミを見かけたことで考えてしまいました。

本当かなー。

(セミ科 クマゼミ属)

カモ撮りこうちゃん