2024年のサクランボの出来はかなりひどかったようだ

今年の不作の実がついたサクランボ

ビニールで覆う作業をする高齢者

双子が混じるサクランボの実

毎年6月になると、生産農家に依頼してサクランボを手に入れています。

ここ数年は天候不順の影響のためか、異常に気温が上昇して、出来が安定になっています。

25年位お願いしていた農家は高齢化のために生産をやめ、他の農家もサクランボ生産を辞めてサラリーマンになってしまった人もいます。

今年はお願いするところがなくなりました。

知人にお願いして、知り合いのサクランボの生産農家に紹介して貰って、今年初めてお願いしました。

とにかく今年のサクランボの出来はとても悪く、双子になったサクランボでも良いかと聞かれてしまいました。

その双子になる割合が例年より多かったようなのです。

山形県では、こうした双子や割れたサクランボは県外には出さないように例年指導してきました。

山形県のサクランボのブランドを守るためでした。

今年はそうも言ってもいられずに、そうしたサクランボも県外に出しています。

インターネットで検索すると、双子のサクランボを集めた商品も売っているコーナーもありました。

今年は5月20日過ぎに天童に写真撮りを兼ねて出かけました。

奥羽山脈の西麓の天童郊外にはサクランボを生産している畑がたくさんあります。

多くの畑ではその上にビニールシートをかけて、雨で実が割れない配慮がされていました。

摘み取りまであと1か月ほどの時期です。

畑にもよるのですが、実のバラツキが大きく、商品にならないだろうなと思うものも沢山ありました。

実のつく時期の頃の気温が不順だったからだと思われます。

そんなことが双子のサクランボが多い理由かも知れません。

私が名古屋に帰ってからも、高温が続いたらしく、でき始めたサクランボに皺が寄って商品にならなくなったものがたくさん出てきました。

テレビでシャシンマスカットとサクランボの出来が悪く、出荷できずに損害が2000万円にも上ると、生産者が涙ぐみながら話しているのが放映されていました。

近年まれにみる不作のような話でした。

天童に出かけた時、佐藤錦の実がまだ青かったときに、その近くに赤い実の生り出したサクランボが2本ありました。

早生種のサクランボです。

バラ科の自家不和合性による特長で、佐藤錦に花粉をつけるための木だと思われます。

これらのサクランボの実は赤くたくさん生っていました。

この早生種は高温の影響を受けなかったからだと思われます。

毎年サクランボを送ってくれる友人から、佐藤錦ではなく大将錦というサクランボが送られてきました。

佐藤錦が送れないと業者から連絡があり、再度頼み直したとのことでした。

新しい品種を食べてみるのも面白いと思いながら、賞味しました。

そんな今年のサクランボ騒動だったのです。

(バラ科 サクラ属)

カモ撮りこうちゃん