チョウトンボが復活することができるかな?

飛島村服岡で見かけたチョウトンボ

三福で枝にとまるチョウトンボ

養殖池跡の上を飛ぶチョウトンボ

オス同士のせめぎ合い

福原輪中の長良川水辺の人工湿地では、4年前からその湿地に長良川で浚渫した土砂で埋め立てをしています。

その湿地で100匹くらい羽化していたチョウトンボが全く見られなくなりました。

これ程多くのチョウトンボの羽化を見たのは人生で初めてで、愛知県で最大のチョウトンボの棲息地だったのではなかったかと思っています。

それまでも弥富市海南こどもの国の池などで、時々チョウトンボが枝にとまっているのを見かけたことがあります。

それも1匹か2匹だけでした。

その後見かけていません。

蟹江周辺の棲息しそうな池や用水路を歩き回りましたが、その後見かけていません。

しかし車を走らせていると、チョウトンボが飛びながら移動する姿を見かけることがあるのです。

追いかけるものの、大抵は姿を見失ってしまうのです。

3年位前に飛島村三福の金魚養殖池跡のいくつかの池で、コフキトンボの写真を撮ろうと出かけたら、1匹のチョウトンボが養殖池跡の通路の植物の枯れ枝にとまっているのを見かけました。

この区域は定点観測地で7年程歩き回っていますが、水を入れてあるので、トンボのヤゴにとっては棲息しやすい場所だと思われます。

コフキトンボの発生する数は、愛知県で一番多いのではないかと思われます。

そんな場所なので、チョウトンボも棲息しやすいだろうなと思っていました。

チョウトンボのオスは移動性が高いので、ふらふらと広範囲を飛び回るようですが、メスもこの場所まで飛んで来なければ、産卵できないのです。

次の年には、偶然3匹のチョウトンボを見かけました。

養殖池跡をヒラヒラ飛んだり、通路の枯れ枝にとまったりしていました。

その翌年、つまり昨年には、そのチョウトンボの数を7匹見かけました。

その中でオス同士が、養殖池跡の上で、縄張り争いをしていました。

それを見ながら、見かけたチョウトンボの中にメスがいたら、ここで産卵するかも知れないなぁと期待していたのです。

今年、6月22日に養殖池跡の近くの叢で、羽化したばかりのチョウトンボを初めて見かけました。

よく飛べない様子でした。

叢にはたくさんのコガネグモが網を張っていました。

中にショウジョウトンボを搦めとっているコガネグモもいました。

多分そのチョウトンボも餌食になってしまった可能性があります。

6月29日には2匹のチョウトンボを服岡の養殖池跡で、また三福の養殖池跡で3匹の計5匹のチョウトンボを見かけました。

この時期からすると、昨年よりも多く発生する可能性があります。

三福のチョウトンボは、飛びながら激しく縄張り争いをしていました。

この付近で羽化したと思われるのです。

これから先も産卵と羽化を繰り返して、生息地になったら良いのになあと願っているところです。

(トンボ科 チョウトンボ属)

カモ撮りこうちゃん