思っていたよりスッポンは棲息しているかも知れない!
飛島村で見かけたスッポン
クサガメ
イシガメ
蟹江は水郷の町といわれています。日光川、善太川、福田川、佐屋川、宝川など伊勢湾に入り込む河川があり、それに繋がるたくさんの用水路があります。
その殆どはコンクリート製で、昔には泥でできていた用水路や畔で生活していた動植物が棲息しなくなってしまった結果、周りの雰囲気も随分様変わりしてしまいました。
子どもの頃には見かけていたカメの仲間も変わりました。
昔いたイシガメやクサガメがいなくなって、ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)がそこら中で見られるようになりました。
ところが数年前に、クサガメが棲息しているのを確認しました。
ときどき見かける程度ですが、昔からあった用水路などで見かるのです。
ミシシッピアカミミガメは、新しい用水路や大きな川周辺で見かけることが多いのです。
クサガメは昔からあった用水路などで見かけるのです。
数か月前には、津島市鹿伏兎の用水路でイシガメらしいカメを初めて数匹見かけました。
ミシシッピアカミミガメと同じ用水路にいましたが、習性がやはり違うらしく、離れた場所で見かけました。
また数日前に、福田川に沿った用水路でイシガメらしいカメも見かけました。
首に赤い印(ミシシッピアカミミガメの特徴)や甲羅に三つの峰(キール)(クサガメの特徴)がないカメでした。
黒目で甲羅の数が大きく数が少ないことから、イシガメではないかと判断しました。
イシガメについては、そのうち書く予定です。
スッポンは何故か全くいるとは思っていませんでした。
ところがスッポンが飛島村の用水路で首を出しているのを初めて見かけました。
他にも飛島在住の方から、近くの他の用水路にもいると報告を受けました。
その後、飛島村服岡のコンクリート用水路の水が少なくなったところで、スッポンの幼体らしいカメを近くで見かけました。
先日コフキトンボの写真を撮りに行った時、三福の金魚養殖池跡で大きなスッポンを見かけました。
飛島村の用水路や養殖池跡で見かけることが多いようです。
他に弥富市の三ツ又池公園の発泡スチロールの上、日光川ウォーターパークの大膳川の水面に出ている木の枝付近でも見かけています。
これまでずーっとスッポンはこの地方では絶滅したと思い込んでいたので、野生のスッポンを見てた時は嬉しくなったことを覚えています。
スッポンを見た場所の多くは、大型化農業やミシシッピアカミミガメなどの侵入もありながらも、昔からの環境が保たれている場所のように思われます。
クサガメを見かけた場所も、同じような条件の場所でした。
こうしたスッポン、クサガメやイシガメが生き残れる環境がこれからも維持されることを祈るばかりです。
(スッポン科 スッポン属)
カモ撮りこうちゃん