野生のハンゲショウを人生で初めて見かけた!

叢で見かけた野生のハンゲショウ

庭で見かけたハンゲショウ

ハンゲショウは数年前まで全く知りませんでした。

ところが自宅から龍照院に行く手前の民家の庭の木の下の半日陰の場所で、初めてハンゲショウを見かけました。

ハンゲショウはカラスビシャクだと思っていた時代があって、本物のハンゲショウに出会った時は感動したものです。

このハンゲショウは京都の寺の中には、庭に植えられている所もあって、昔からこの季節になるとその風情と楽しんでいたらしいのです。

初夏の暑い頃に、この白い葉と花穂を見ると確かに静けさや涼しさを感じさせる何かがあります。

でも何年も蟹江周辺の西尾張を歩き回っていますが、野生のハンゲショウは見かけたことがありませんでした。

多分、野生では生えていないだろうと考えていたのです。

先日、木曽川の土手に写真を撮りに行くために、尾西線の佐屋駅を越えて、愛西市の消防署までに行く途中で、田んぼ脇の土手の叢で白い葉らしきもものを見かけました。

その時はそのまま通り過ぎたのです。

東北ではこの時期に葉が白くなっているハンゲショウとは違った植物を見かけていたので、多分それだろうと思い込んでいたのです。

数日後、また木曽川の土手に行くために傍を通り過ぎましたが、気になって車をUターンさせて近くで停めて、カメラとビデオカメラを持って近くまで行ってみると、なんとハンゲショウだったのです。

野生のハンゲショウを見ることはないと思っていたので、とても驚きました。

「日本の野草」(林弥栄編 山と溪谷社)のハンゲショウには「水辺に白い根茎をのばして群生する多年草。臭気がある。茎は高さ60~100㌢で直立する。葉は卵心形で長さ5~15㌢。花のころ、上部の葉は白くなる。和名は半夏生(7月初旬)のころ白い葉をつけるからとか、半化粧の意味ともいう。別名を片白草も同様の意味である。花穂は上部の葉のつけ根からでて、長さ10~15㌢。花弁のない小さな白い花を穂状に多数つける。花期 6~8月。生育地 湿地。分布 本、四、九、沖」と記されています。

初めて見た庭のハンゲショウは、人に管理されて育てられたハンゲショウで、少しか弱い感じがしました。

ところが野生のハンゲショウは大胆でおおらかに生えている感じがしました。

姿形は写真に撮るには良い構図のものは少ない感じがしましたが、生命力という点では溌溂として見えたのです。

この辺りも近いうちに草刈りする可能性もありますが、ハンゲショウは多年草なので、来年も同じ場所で見られるかも知れません。

少しずつでも増えていくと良いなぁと思ってしまいました。

(ドクダミ科 ハンゲショウ属)

カモ撮りこうちゃん