メハジキの蜜を吸っているアゲハチョウ(ナミアゲハ)を見かけた

メハジキの蜜を吸うアゲハチョウ

秋に見かけたメハジキ

日光川の土手で見かけたメハジキ

シソ科のメハジキは東北にいた頃は見かけませんでした。

蟹江に戻ってから日光川の土手を歩いていて、6月に初めて出会いました。

葉が細く階段状に咲く赤紫色の唇形花が美しいと思いました。

その土手も最近ではアスファルト舗装にしたので、土手下に何本かずつしか生えていないようになりました。

土手を散歩したりするためには、舗装をすることは意義があるかも知れませんが、動植物にとっては必ずしも良い環境とはいえないようです。

このメハジキは、他の場所ではずーっと見かけないままでいました。

その後何年かして、秋に海津市森下の長良川に通じる水門がある沼の水辺で、メハジキだと思われる植物を見かけました。

冬に向かっての秋に見かけたのです。

段階状の花があったらしい部分と、葉が細い様子から、メハジキではないかと思いました。

今のところ、西尾張で歩き回っている場所では、この2か所でしか見かけていません。

「野草・雑草の事典530種」(金田初代 洋一郎 西東社)には「全体に白い毛が多く、四角い茎に細く裂けた葉が向かい合ってつき、上部の葉腋に淡紅紫色の花が茎を囲んで数個ずつ段状に開きます。昔、子どもたちが短く折った茎を弓形にまげて、まぶたにはさみ、目を大きく見開いて遊んだことが名の由来です。婦人病の薬草とされ、産前産後に用いられることから益母草ともいいます。生育地 草地、道ばた、野原、河川敷 越年草 花期 7~9月 高さ50~150㎝」と記されています。メハジキの四角い茎、段階状の花のつきかたはシソ科の典型と言っても良いものです。

先日6月9日に海津市森下のその沼に出かけたら、メハジキの花が満開か、少し終わりかけていた頃だったのです。

やはりメハジキだったかと思って写真を撮ろうとしたら、そこでアゲハチョウ(ナミアゲハ)が蜜を吸っていました。

花の場所を移動しながら何回も吸っていました。

一度花から離れていくのかと思ったら、また戻って来て吸っていたのです。

余程甘いのか、アゲハチョウの好みなのか分かりませんが、近くにいるモンシロチョウたちは寄ってきていないので、唇形花の蜜を吸えるほど口吻が長くないのかも知れません。

昔の子どもが遊んだメハジキが、ここでも段々と少なくなってきていることを感じてしまったものでした。

(シソ科 メハジキ属)

カモ撮りこうちゃん