ツマグロヒョウモンを天童でも見かけて驚いた!
天童で見かけた獣糞の汁を吸うツマグロヒョウモン
ツマグロヒョウモン
蟹江周辺で見かけるヒョウモンチョウの仲間は、ツマグロヒョウモンだけです。
天童にいた頃には沢山のヒョウモンチョウを見かけていたのですが、殆ど区別できませんでした。
ヒョウモンチョウの区別ができるようになりたいと思いながら時間が過ぎてしまいました。
先日一年振りに天童を訪ねました。
動植物の写真撮りが目的でした。
目一杯のスケジュールを入れて、何とかやり遂げることができました。
天童市内の舞鶴山にある愛宕沼の周辺でも写真撮りをしました。
今回の目的の一つはウスバシロチョウを撮りたいことが含まれていたのです。
それを探しながら歩いていると、沼を回る遊歩道で獣糞に取りついているヒョウモンチョウを見かけました。
この獣糞はイヌのものではなさそうで、タヌキか他の獣の糞に違いありません。
少し風があったものの必死になって口吻を伸ばして吸汁していました。
獣糞に集まるチョウにはコムラサキ、キタテハ、ウラギンシジミ、ゴマダラチョウなどがいますが、ヒョウモンチョウが獣糞に集まるとは知りませんでした。
この沼から階段になってモミジが植えられている場所の間には、沢山のハルジオンが咲いています。
その花にウスバシロチョウ、ツマグロヒョウモンやクモガタヒョウモンが吸蜜していました。
蟹江に帰って表翅の模様を調べてみると、ツマグロヒョウモンだったのです。
ここにツマグロヒョウモンがいるのかと驚いたのです。
その数日後に舞鶴山に裏手から登っていた時に、ツマグロヒョウモンのメスも見かけました。
この辺りにはやはり、ツマグロヒョウモンがいるようなのです。
「日本のチョウ」(日本チョウ類保全協会編 誠文堂新光社 2012.4発行)には「食草はパンジー、ニオイスミレなどのスミレ科の栽培種を好み、在来種ではタチツボスミレ、スミレなどを利用する。主に平地~丘陵地の明るい草地。人家周辺、都市公園、農地などに見られ、特にパンジーの植栽に伴って都市部に多い。日中、低い場所を比較的緩やかに飛翔し、各種の花を訪れる。オスは見晴らしのよい場所で占有活動をとる。分布が北方に拡大しており、東京付近では2000年代に入り、普通に見られるようになった。山頂部にも飛来するなど、山地にも進出してきている。」と記されています。
蟹江に戻って初めてツマグロヒョウモンを見かけた時、その美しさに感嘆したものです。
天童では見かけた印象はなかったので、南方系のチョウなのだろうと思っていました。
なので天童でツマグロヒョウモンを見かけて、驚いてしまったのです。
2000年代になって東京辺りまで北上してきていたのが、2024年現在天童周辺で見られるようになってきているのです。
クマゼミばかりでなくツマグロヒョウモンもかと思ったのでした。
(タテハチョウ科 ツマグロヒョウモン属)
カモ撮りこうちゃん