フタリシズカの生える条件が分かったかも!

今回行った5月の杉林と雑木林の下のフタリシズカ

ヒトリシズカ

5月中旬に写真撮りと友人に会う目的で天童に出かけました。

でも動植物の写真撮りが一番の目的だったのです。

住んでいる蟹江周辺に較べると、奥羽山脈の西麓に位置する天童周辺は、私の興味・関心からは動植物の宝庫だと再認識しました。

私にとってフタリシズカは、ヒトリシズカに出会いたいと歩き回っている時に、偶然出会った植物です。

ヒトリシズカは静御前の話と連動していて、花茎が一本だけ出て花穂がついている姿を予想していたのです。

十年位前に、水晶山の六角堂前の駐車場近くの登山道脇の杉林の薄暗いところで、白い花茎を2~数本出している植物を見かけました。

見た瞬間、それがヒトリシズカだと判断してしまいました。

出ている花茎は2本とは限らず、3~4本出ているものもありました。

その後、東根市沼沢地区の杉林でもこの植物を見かけたのです。

その後図鑑などで調べて、この植物がヒトリシズカではなくフタリシズカだと知りました。

肝心のヒトリシズカは、その後水晶山を取り巻く林道下の土手で見かけました。

確かに花茎は1本だったのですが、多くの場合密に群生していて、1本だけの素朴で優雅な姿とはかけ離れていたのでした。

今回出かけた時に、友人にお願いして車でその水晶山の六角堂の駐車場まで乗せて貰いました。

駐車場付近でトンボやチョウなどの写真を撮りました。

その中には、二度と会わないだろうと思っていたムカシヤンマがいました。

これは別に書く予定です。

また樹冠をヒラヒラと敏捷に飛びながら、時々葉の上にとまるコミスジも見かけました。

その後、登山道の方に歩いていくと、10年前に見かけていた場所にフタリシズカを見かけました。

その数は少ないように思いましたが、それでも同じ場所に咲いていたのです。

毎年咲き続けていたと思われ、なぜか感激して愛おしく感じてしまったものです。

他に山元沼から原崎沼まで歩いていく途中のコンクリート道路脇の雑木林の下でも、フタリシズカを見かけました。

雑木で少し薄暗くなっている場所でした。

それに比べると、ヒトリシズカは明るい陽射しが注ぐ場所だったように記憶しています。

フタリシズカとヒトリシズカ、名前は同じようでもその生態は違っているようです。

今回フタリシズカを見た場所は、杉林や雑木林の下の薄暗いところで、時々陽が射しこむ場所でした。

そうした条件のところが本当に生息場所なのか、他の場所でも確かめたいと考えています。

(センリョウ科 センリョウ属)

カモ撮りこうちゃん