名古屋でタニウツギの花を初めて見かけた!

咲き出したタニウツギ

満開になったタニウツギ

昔はタニウツギとウツギの違いが分かりませんでした。

天童に住んでいた頃、子どもたちに火起こしさせる舞い錐の芯にウツギが良いと書いてありました。

その時使った舞い錐では、ヒノキやスギの木の板の端に小さな穴を空けて、それに芯を当てて回転させて火を起こすものでした。

芯の条件には回転させて木屑が出るくらいの柔らかで、しかもすぐに減ってしまってはいけません。

柔らかさとある硬さの矛盾した条件を満たす必要があるのです。

トイレットペーパーのような条件ですね。

お尻を拭くときは紙が崩れてしまってはいけませんし、使った後便器の水面に落ちると、その繊維がバラバラにならなければなりません。

そのバランスがトイレットペーパーの条件なのです。

普通のティッシュペーパーの繊維(セルロース)は長いので、配水管が詰まってしまう危険性があるのです。

それと同じことなのです。

天童周辺の山を歩き回っていると、5月になるとタニウツギが沢山咲いているのを見かけました。

それがてっきりウツギだと勘違いしたのです。

そこでその細い枝を何本も採ってきて乾燥させて舞い錐の芯に使って火起こしをしました。

確かにそれでも火起こしはできました。

しかしウツギで確かめてはいないのです。

というのは、ウツギよりはセイタカアワダチソウの茎が芯に良いことをその後知りました。

そこで手に入れやすいセイタカアワダチソウの茎を乾燥させて使ってみると、なかなか良いのでした。

そのタニウツギは蟹江周辺を歩き回っていても見かけていません。

生えていそうな海津市の養老山地の麓のハリヨ公園付近でも見かけません。

天童周辺にはあれほどあるのに、こちらでは全く見かけなかったのです。

ところが、名古屋の藤前干潟にシギやカモの写真を鳥に出かけた時に、道路の反対側のフェンス近くにそのタニウツギが花をつけていたのです。

等間隔になっていたので、植樹されたのではないかと思われます。

多分名古屋や蟹江周辺では自生している様子はないので、意図的に植えられているのでしょう。

数日前のフェイスブックにタニウツギの花を投稿している人がいました。

「その名前が分からない」との記述があったのです。

それへのコメントの中に、「『卯の花の匂う垣根に~』との歌に合わせてウノハナですね。」と書いていた人がいました。

昔の私の勘違いと同じ間違いをしている人がいました。

タニウツギは匂いがしないのに、ウツギは近くに行くとむっとする匂いがします。

名前に翻弄されて同じものだと考えてしまうのは仕方ないのですが、実際の物にまで行きついて、同じものかどうか考える必要があることを痛感しました。

世の中の本などで知る言葉による知識が、実体と遊離した空想である危険性を常に孕んでいるんだなぁと痛感したものです。

本当かなー。

(スイカズラ科 タニウツギ属)

カモ撮りこうちゃん