初めてアオスジアゲハの産卵の様子を写真に撮った!
アオスジアゲハのメスを巡るせめぎ合い?
クスノキに産卵するアオスジアゲハ
シャリンバイの蜜を吸うアオスジアゲハ
産卵された卵
クスノキの葉と花茎
チョウの中でもアオスジアゲハは、私にとっては想い出のあるチョウといっても良い存在です。
というのは、小さい時に住んでいた社宅の向かいにある、高校の敷地の生け垣の樹上にヤブガラシが蔽いかぶさっていて、アオスジアゲハがその花の蜜を吸っている光景が焼きついているからです。
そのアオスジアゲハの食草がクスノキだと知ったのは後年のことでした。
でも神社に行くとクスノキの樹上を頻繁に素早く飛翔しているアオスジアゲハがいることは知っていました。
今から考えると、メスを求めてオスが飛翔していたのでしょう。
4月末からラムサール条約の名古屋の藤前干潟にシギの写真を撮りに行きました。
藤前干潟の防潮堤に沿ったコンクリートの道路の反対側は雑草や雑木が生えています。
藤前干潟の入り込む新川河口から少し上流にいったところにシャリンバイがあり、5月に入ると白い花をたくさん咲かせています。
その脇にクスノキが何本も生えていて新緑の若葉になっていて、花茎も出し始めていました。
そのシャリンバイの花と、クスノキ周辺をアオスジアゲハが何匹も飛び回っています。
クスノキ周辺を飛び回っている様子を写真や動画に撮りたいのですが、動きが早くて撮るのが難しいのです。
それでもシャリンバイの花の蜜を吸うアオスジアゲハの写真と動画を撮りました。
その数日後の雨が上がった薄曇りの時に、また新川河口から少し上流に歩きました。
するとシャリンバイとクスノキが生えている辺りで、アオスジアゲハが3匹、まとわりつきながら上昇していくのを見かけました。
アゲハチョウ(ナミアゲハ)ではよく見かける光景です。
しばらく経つと、今度は2匹が同じように上昇していくものもありました。
そんな場面を3~4回見かけました。
これらはメスを巡る攻防なのだろうと思ったのです。
その後クスノキ近くまで行くと、1匹のアオスジアゲハがクスノキの周りをゆっくりと飛んでいて、ときどきとまります。
そして移動して他の場所でとまるのです。
それを見た瞬間産卵していると思いました。
いつかアオスジアゲハの産卵の様子を見たいものだと思っていたのです。
そのチョウはゆっくりと飛びながら、とまって尻尾を折りまげています。
やっぱり産卵しているようです。
そこで道路近くのとまった場所の葉を採ってみたら、白っぽい卵が1つだけ産みつけられていました。
一個ずつ産んでいくようです。
しかもこれから葉になる新芽の部分でした。
ツマキチョウのナノハナと同じように、幼虫が食べやすい新芽に産卵する可能性があるのではないかとも思いました。
実際にアオスジアゲハがクスノキに産卵している場面に出会って、やったーという思いになったものでした。
(アゲハチョウ科 アオスジアゲハ属)
カモ撮りこうちゃん