植物の橙色の花が嫌いになったのは、スズメノテッポウの橙色の花粉が原因かも!

穂が出始めたスズメノテッポウ

穂が成熟し出した頃

水辺で見られるスズメノテッポウ

小さい時からふらふらと田んぼの畔や川の土手を歩き回っていました。

元来放浪癖があったのかも知れません。

そんな中で、いつも見かけた植物が想い出として心に残っています。

例えばハルジオン、ヒメジョオン、オオイヌフグリ、ヒメオドリコソウ、ナズナやカラスノエンドウなどです。

でも名前やその生態は、後に知るようになったものがほとんどです。

ハルジオンとヒメジョオンは区別できないでいましたが、今では大体区別できるようになりました。

またカラスノエンドウよりも小さい、スズメノエンドウやカスマグサなどは最近になって知りました。

余りに小さい花なので、じっくり座り込んでみないと分からないのです。

多分昔から生えていたと考えられます。

そんな見知っていた植物にスズメノテッポウがあります。

これもそこら中に咲いています。

野原の真ん中で咲いてることはなく、水辺近くに群生して咲いていることが多いようです。

小さい頃に出会った植物といえば、一番に思いつくほどなのです。

単子葉植物でイネの仲間なので、穂が真っすぐ上に伸びています。

小さい頃の想い出とスズメノテッポウが対連合されているわけです。

昔学生を連れてアメリカ西海岸に研修旅行に行きました。

そこではスズメノテッポウは見かけませんでした。

その時は日本特有の植物かも知れないと思ったのです。

ウィキペディアには「水田によく見られるが、畑地などにも見られる。北海道から九州までの平地に広く分布し、国外では北半球の温帯に広く知られる。」となっています。

北アメリカにも生えている可能性があるようです。

たまたま見かけなかったのでしょうか。

また「花は春に出る。花茎は先端に3~8㎝の棒状の穂がつく。穂はまっすぐ立ち上がる。小穂は軸に密着し、互いに密に寄り集まっているので、外見では個々の区別がつかず、ただただ緑色の多少毛羽だった棒にしか見えないが、花が咲く時には、小穂から葯が突出してくる。この葯は濃い黄色になるのでよく目立つ。」と記されています。

水辺に生えると思い込んでいたのですが、田んぼに水を張っている場所でも、スズメノテッポウがたくさん株になって生えていました。

水生雑草なのかも知れません。

ところで棒状の穂がだんだんと成熟して葯が突出してくると、黄色というよりは橙色の花粉が出てきます。

風が吹くとたくさんの葯から花粉が飛び出します。

多分それが、チョウの鱗粉を連想させて、忌避したい気持ちと繋がっていると思われます。

そんな経験から、橙色の植物はあまり好きにはなれないのです。

例えば夏に咲いているノウゼンカツラや、雑木林や木陰の用水路脇にときどき咲いているフシグロセンノウなどを見ると、写真に撮ることはありますが、積極的に近づいて観察したいとは思わなのです。

一種のトラウマなのでしょうか。

本当かなー。

(イネ科 スズメノテッポウ属)

カモ撮りこうちゃん