タゲリはもう北帰行したかもしれない!
タゲリ
タゲリの飛翔
タゲリが休む
飛島村で2023年12月下旬に見かけるようになったタゲリは、3月15日頃に見かけなくなりました。
今年見かけた群れの数は20羽前後でした。
前年度が30羽近くの群れだったので、数はやや少なくなっていました。
ここ5年程続けてやってきてくれるので、12月半ば頃になると、タゲリが来ていないかと付近を見回っています。
見かけると、今年もやって来てくれたかと嬉しくなってしまうのです。
でも飛島村では、留鳥のカラスの数が多くなって、土起こしした田んぼで餌探しをしています。
そこへタゲリが来ると盛んに追い回していました。
この地域では大型機械による計画的な農業が行われています。
今年はかなりの部分を麦畑にしていました。
畝を作ってのコムギ栽培でなく、トラクターの種子散布での直播きなので、育ってくると密生してしまいます。
そのために地中のミミズ、昆虫やその幼虫などを捕りにくくなります。
タゲリにとっては、今年は越冬し難い条件がいくつも重なったように思えてなりません。
昨年の3月は、まだ帰らないのかという感じだったのですが、今年はもう帰ってしまったのかという感じなのです。
ただ時期的に3月半ばは北帰行の時期なので、取り立てて早く帰ったとは言えないのですが、それでも置いてけぼりをくったような気がしてなりません。
今年はタゲリにとって飛島村での越冬は大変だったように思えてなりませんでした。
来年も果たして来てくれるか心配しています。
特に越冬のためにやって来るタゲリやカモにとって、越冬場所の環境が変わってしまうと場所を変更しなくてはなりません。
今回の飛島村の環境の変化が、タゲリが来年も来るかどうかを左右するほどもものなのかどうか、今年の12月半ばに確かめたいと思っています。
生きていくことは、野生動物にとって人間以上に大変なのだろうなぁと考えてしまいました。
(チドリ目 チドリ科)
カモ撮りこうちゃん