また金魚養殖池でカモがネットにかかっていた!
ネットにかかったカモ(未同定)
ネットにかかったゴイサギの幼鳥
かかったオオバン
かかったキンクロハジロ
飛島村は弥富金魚の養殖池がたくさんあります。
その金魚養殖池も全て使われている訳ではなく、金魚の成長に合わせて池を変えていくようなのです。
これまで使っていた養殖池は水を抜いて石灰などで消毒し、そしてある期間経つとまた水を入れています。
使用している池には横にネットを張り、その上にはハリスを5㌢間隔ほどで張ったり、またネットで囲ったりする場合もあります。
またテグスで張った池の、水面近くの上に目の細かいネットを張ってある場合もあります。
最近養殖業者の数が減ってきているようで、何年も前から放置されている池もあります。
その池にはネットやハリスが張ってないので、コサギやタシギ、コチドリなどが餌採りにきます。
昨年よく見かけた絶滅危惧種のセイタカシギも、今年1回だけ見かけました。
それらの鳥たちは、テグスやネットを張ってある池には用心して入りませんが、アオサギなどはそのテグスの上にとまって、それからできた隙間から池の中に入っていくようです。
養殖業者と鳥たちのせめぎ合いがあるのです。
数日前に、三福の養殖池のネットにカモの羽がひっかかってぶら下がっていました。
まだひっかかって間もないようで、脚をバタバタさせています。
この日は北陸の大雪で名神高速道路が雪で立ち往生していた日です。
名古屋でも雪が前日から降って風もあったので、ばたばた見えるような足の動きも風のせいかと思ったのです。
でも生きていて脚をバタバタさせていたようです。
見たときは脚が橙色だったので、カルガモかと思ったのですが、どうも様子が違います。
全体に灰色で嘴の先が大きく、口元はやや細くなっています。「日本のカモ 識別図鑑」(氏原巨雄 道昭 誠文堂新光社)で調べましたが、よく分かりませんでした。
この辺りに来たのは初めてのカモかも知れません。
状況がよく分からずにネットに引っかかった可能性があります。
今年の夏に飛島村服岡の養殖池跡にショウジョウトンボとコフキトンボの写真を撮りに行った時、犬を連れて散歩している高齢者の男性と話をしたことがありました。
飛島村の養殖池の話で、私が「養殖池のネットにひっかかったカモはそのままぶら下がっているのは何故なのか」と尋ねると、「鳥獣保護法があって勝手には処分できないから。」と応えました。
「勝手に処分すると、法律にひっかかって罪になるのだ。」というのです。
ぶら下がったまま2年位経つものさえ見かけます。そんな理由があったのですね。
これまでカモやサギに対して、見せしめのために放置しているのだと考えていたのですが、どうもそうではないようです。
飛島村の役場だけが厳しくしているのかもしれませんが、そんな理由があるのかと思ったのでした。
(カモ目 カモ科)
カモ撮りこうちゃん