モズが夕日を見ながら物思いに耽るような光景を見かけた!

夕日を眺めるモズ

モズのあれこれ

モズのメスに求愛するオス

モズをよく見かける年と、そうでない年があるように思います。

今年はよく見かける年だと思います。

でも餌採りをしている場面は今のところは見かけていません。

でも今年になって、夕方になって枝にとまりながら、夕日をじっと見つめているモズを2回ほど見かけました。

その雰囲気は餌を探してとまっているのと明らかに違うのです。

人間的な表現でいえば、モズは夕日が沈んでいく光景を見ながら、その美しさや一日の終わりを感じ、人生(鳥生)を考えている、そんな哲学的な思索をしているような雰囲気に見える光景なのです。

羽鳥慎一の「朝のモーニングショー」では最初に家庭のペットの面白い行動の動画が放映されています。

その面白い行動に、出演しているゲストたちが解釈を加えるのですが、みな人間の情緒や感情が伴うような説明を行っています。

すると次に動物の専門家が、動物の行動を単純な仕組みによる説明を行います。

家庭で飼われているペット動物は、家族の一員として扱われていて、その可愛い行動を同じ人間的な説明で行われている可能性があるようです。

家族の一員と考えているからこそ、イヌに服を着せて暖かくしてやることも、そうした考えの表れではないかと考えられます。

いつもそれを見ると、イヌにとって本当にそれが良いのかと考えてしまうのです。

人間は分節している言語を持っているので、細かい複雑な思想や現実にない空想に思いを馳せることができるようになります。

チンパンジーも基本的な数概念や基本的概念は人間に近いものを理解できるようです。

人間の4~5歳位までの知能は、チンパンジーと人間では差がありません。ところが人間が言葉を駆使できるようになると、人間がチンパンジーを追い越してしまうのです。

その結果、人間は宇宙空間や未来の世界について考えられるようになるのに、チンパンジーではそれができないと考えられます。

人間のもつ言語によって、広い世界を理解したり、未来を予想することができるようになり、チンパンジーの能力を超えていくことができるのです。

モズが夕日を見て、一日の終わりを感じることはできるのではないかと思われます。

というのは、その後、暗くなって夕やみになることは、何度も経験しているからです。

ですが、それと自分の鳥生を考えたり、感傷に浸るなどは、自己を客観的に対象化することが必要だと思われるので、そうした能力は人間のような言語を持たないモズには難しいのではないかと考えてしまうのです。

でも一見すると、このように夕日を眺めているモズを見ると、人間の心の在り方を投影してしまうよなぁと考えてしまったものです。

(スズメ目 モズ科)

カモ撮りこうちゃん