今年もユリカモメがやってきた!
2023年12月15日に見かけたユリカモメ
2020年4月19日に見かけたユリカモメ
2023年の4月初旬には、日光川や宝川で見かけていたユリカモメの群れを見なくなりました。
例年だと飛島村で田植え前の水を張った田んぼで、群れで餌採りしている様子などを見かけていたのです。
中には顔が黒くなっているものもいました。
でも今年はそうした風景を見かけることはなく、知らないうちにいなくなってしまいました。
冬に見かけていたカモやオオタカも4月に見かけなくなると、カモやオオタカのロス状態になります。
なぜか置いてきぼりを食った感じになるのです。
12月半ば頃になって、日光川の河口で宝川の合流点周辺で、カモメが飛んでいるのを見かけました。
それも群れなのでユリカモメだと思われます。
今年もまたやってきたのだと思い嬉しくなりました。
昨年は飛島村でズグロカモメを見かけました。
まだカモメの勉強を始めたばかりですが、ズグロカモメは群れで行動せずに単独の場合が多く、嘴が短く黒いのです。
それに較べるとユリカモメは群れで行動し、嘴がやや長く橙色の嘴をしています。
そんな区別をして両者を区別しています。
「日本のカモメ 識別図鑑」(氏原巨雄 道明 誠文堂新光社)には「分布図で、繁殖地は千島列島からカムチャッカ半島、沿海州からユーラシア大陸となっています。日本で見られる小型カモメは、西日本で比較的多く見られるズグロカモメを除き大部分本種で、その他の種は迷鳥。河口、海岸、河川流域、内陸の池などで大きな群れを作って越冬する。~中略~ 嘴、足は冬羽は赤いが、春から初夏には黒味を増す。ridibundus(亜種1)は夏羽になるのが早く、2月には夏羽の個体や夏羽に移行中の個体が見られ、3月には頭の黒い個体がほとんどになる。sibiricus(亜種2)は4月に黒くなる個体が多い。2、3月に夏羽で小さい個体がいたらridibundusの可能性がある。」と記されています。
ridibundus(亜種1)とsibiricus(亜種2)の違いは2種に分ける説に従っているらしい。
ridibundus(亜種1)は短い嘴で、sibiricus(亜種2)は長いようである。
「極東ロシアで繁殖するのはsibiricus(亜種2)で、冬期日本で見られるのはsibiricus(亜種2)が大部分を占め、ridibundus(亜種1)は少ない。」となっています。
今の私にはこうした細かい区別はできそうもなく、ただユリカモメかズグロカモメかが分かれば良いと思っているのです。
繁殖地に帰る頃に顔が黒くなっているユリカモメを、もう一度見たいものだと考えているところです。
カモ撮りこうちゃん