ハヤブサも狩りに失敗することがあるらしい!
2023年12月13日に送電線の天辺にとまるハヤブサ
2023年2月15日に見かけたハヤブサ
2020年9月11日に見かけたカワラバトを啄むハヤブサ
ハヤブサは数年に一度ほどしか出会わないタカです。
今年の2月に飛島村渚の麦畑で見かけました。
強風が吹いていて獲物を獲れる状態でないようでした。
しばらくすると飛んで送電線の天辺にとまりました。
オオタカも大きさはハヤブサほどですが、猛禽類の中でもハヤブサの方が猛禽類を象徴しているように思います。
送電線の天辺にとまるのはハヤブサだけではないかと思われます。
天辺は見晴らしも良いし、色々俯瞰できるからです。
先日の12月13日に愛西市善太川の新大井橋付近の土手を歩いていると、そこから離れた上空で、カワラバトの群れが乱れながら飛び交っていました。
これまでの経験から、カワラバトが狂ったように飛び交っている時には、猛禽類のオオタカやハヤブサが近くにいるというサインだと思うようになっていました。
これまで永和の雑木林の上空でもそうでしたし、藤前干潟の大きなゴミ焼却場の建物の上にいるカワラバトもそうでした。
永和の場合にはオオタカでした。
藤前干潟の場合にはハヤブサでした。
藤前干潟は北と南に移動するシギたちの休憩する中継地です。
それを狙ってハヤブサが活動しているのです。
そのハヤブサが焼却場の上にいるカワラバトの上空に飛んで来ると、カワラバトたちは狂ったように飛び交うのです。
新大井橋のカワラバトの群れを眺めていると、途中で1羽の鳥がそこから離れて善太川の上空の方に移動してきました。
その瞬間タカだと思いました。
そのタカを目で追いかけると、川のすぐ脇にある送電線の鉄塔の天辺に降りました。
脚に獲物は掴んでいません。
そこでカメラとビデオで写真と動画を撮りました。
写真は距離があるのでうまく撮れませんでした。
撮った動画を見ると、顔が怪傑ゾロのように黒くなっています。
ハヤブサだと瞬間思いました。
「送電線の鉄塔の天辺にとまるのはハヤブサ」という規則を無意識に作っているので、妙に納得してしまったのです。
それにしてもカワラバトの1羽も獲れないまま、天辺にとまっていましたが、しばらく経つと飛び立っていきました。
ハヤブサでさえ、いつも狩りに成功するとは限らないようです。
野生動物はいつでも餌が捕れる訳ではなく、空腹でいることが普通なのではないかと思われます。
ミサゴがボラなどを頭から尻尾まで完全に食べ尽す様子を見ると、簡単に魚を捕れるのではないだろうなと思ってしまいます。
そんな様子を見ると生きていくことは大変だなぁと思うと同時に、人間は本当に極楽とんぼだよなぁと思ってしまいました。
(ハヤブサ目 ハヤブサ科)
カモ撮りこうちゃん