藤前干潟でハジロカイツブリがカニや小魚を獲っていた

12月10日にカニや小魚を獲るハジロカイツブリ(藤前干潟)

11月27日にサーフボード近くにいたハジロカイツブリ(日光川河口)

カイツブリには一年中見かける普通のカイツブリがいます。

目の虹彩は黄白色でキリキリっという感じで鳴いています。

春から夏にかけては弥富市の三ツ又池公園で、冬には日光川ウオーターパークの大膳川で見られます。

夏には見かけないので、冬だけここに移動して来ているようです。

秋から冬になると冬鳥のカンムリカイツブリが善太川、日光川、長良川や藤前干潟などでよく見られるようになります。

数羽か単独の時が多いのですが、藤前干潟では小群で見かけることもあります。

カイツブリの中では一番大きな仲間です。

他に少数ですが、冬鳥のハジロカイツブリかミミカイツブリか、どちらも目が赤くて似ていて同定できないカイツブリを見かけます。

昨年の夏、日光川の河口付近に放置されているサーフボード近くで、一羽のカイツブリがずっとつきまとっていました。

繁殖地に帰りそびれたようなのでした。

「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉他 山と溪谷社)の繁殖地を見ると、ミミカイツブリはユーラシア大陸、カラフト、カムチャッカ半島、アリューシャン列島になっています。ハジロカイツブリはカラフト、中国東北部、台湾などになっています。同じ日本に冬にやって来るのに、繁殖地は全く違っているようです。

このハジロカイツブリとミミカイツブリはとても似ていて、何度見てもどちらか区別できないのです。

それでも違いとして、

①頭と顔の境界がはっきりしているのがミミカイツブリ、そうでないのがハジロカイツブリ

②嘴の形が反っていないのがミミカイツブリ、反っているのがハジロカイツブリ

➂嘴の先端が白い部分があるのがミミカイツブリ、ないのがハジロカイツブリ

④嘴の根元が赤い部分があるのがミミカイツブリ、ないのがハジロカイツブリ

があります。

そんな違いを知っても、実際に見かけるとその判断は中々できません。

両者の違いがだんだん何となく分かってくると、書かれている違いが見えるようになります。

例えば、嘴が反っているかどうかは、何度もそれらのカイツブリを見ているうちに、反り具合の違いが分かってきて、書かれている違いを認識できるようになります。

日光川のサーフボードのカイツブリはハジロカイツブリのようです。

また12月10日に藤前干潟に出かけたら、岸辺近くにハジロカイツブリがいて、潜ったと思ったらカニや小魚を獲って浮き上がってきました。

食べ終わるとまた潜って獲っていました。

何度も何度も潜っていたのです。

この藤前干潟はこの季節になると、水辺でハゼ釣りしている人を多く見かけます。

カニや小魚が多いところです。

さすがにラムサール条約の干潟だなぁと思ったものでした。

(カイツブリ目 カイツブリ科)

カモ撮りこうちゃん