テントウムシとアブラムシを12月8日に見かけて驚いた!
12月8日にノゲシのクキに群がるアブラムシとテントウムシ
4月上旬に見かけたテントウムシの幼虫
5月上旬に見かけたテントウムシとサナギ
アブラムシにとってテントウムシは成虫も幼虫も天敵です。
蟹江周辺では春が過ぎようとする頃になると、越年草のカラスノエンドウが立ち上がって、花を咲かせるようになります。
その頃になると茎を真っすぐ伸ばします。
花の咲く前後になると、沢山のアブラムシがカラスノエンドウに取りついて無性生殖でものすごい勢いで増えていきます。
カラスノエンドウの先端はそのアブラムシで緑色や真っ黒になっているのを見かけます。
場合によっては茎の先端部がシナッとなっているものも見かけます。
その頃になると冬を越したナナホシテントウやナミテントウが出てきて、アブラムシを捕食しています。
秋に産卵した卵がかえった幼虫か、冬を越した成虫かも知れません。
また秋から冬に、寒い中で交尾しているテントウムシを見かけたこともあります。
また春が過ぎる頃、アブラムシを捕食していたテントウムシが産卵し、幼虫が発生してカラスノエンドウに取りついているアブラムシを捕食していくようです。
カラスノエンドウでアブラムシとテントウムシのせめぎ合いが見られるのです。
その時期が過ぎると、そうしたせめぎ合いを見かけなくなります。
見えないところではあるだろうと思われますが、なかなか見かけることはありません。
ところが12月8日に、永和の雑木林の北風が遮ぎられる南側の陽射しで暖かくなった農道を歩いていくと、雑木林の縁にキク科のノゲシの黄色い花がいくつも咲いていました。
ハルノノゲシかオニノノゲシかはっきりしません。
その葉の上にナナホシテントウが一匹いました。
秋から冬にかけて雑木林の南側で見かけることは何度かあったので、ここにもいたのかという思いで見たのです。
そのテントウムシの近くに昆虫の白くなった糞がたくさん落ちていました。
何なんだろうと思って、その上のノゲシの花付近を見ると、アブラムシがノゲシの茎にたくさん取りついていたのです。
こんな冬の時期にアブラムシを見かけるのは初めてでした。
ノゲシの茎にたくさん取りついて茎はアブラムシで緑色になっていました。
テントウムシがアブラムシを捕食している場面は見ていないのですが、この時期にアブラムシが沢山いるところにテントウムシがいるのは、捕食するためにいると考えて良いのではないかと思うのです。
こんな真冬に近い季節にアブラムシがノゲシに取りついて増えているのを見て、驚いてしまいました。
アブラムシは冬を生き延びられないだろうなと思ってしまいました。
こんな場面が見られるのは、温暖化の関係だろうかとも考えたのでした。
(コウチュウ目 テントウムシ科)(カメムシ目 アブラムシ科)
カモ撮りこうちゃん