秋になるギンナンの想い出
12月1日 龍照院そばのイチョウ
7月5日のギンナン
9月のギンナン
8月のギンナン
秋になるとイチョウの葉が黄色く色づき、その存在が増してきます。
そしてイチョウの木の中にはギンナンがなっているのを見かけます。
ギンナンは蟹江に戻ってからも町内の神社の境内で見かけます。
ギンナンの季節になると、腐ったような臭いに閉口しています。
海津市南濃町早瀬の用水路付近は私の定点観測地ですが、土手下にイチョウの木が植えてあります。
秋になるとどの木もメスらしくギンナンがなります。
先日その土手で除草している高齢者に出会って話をしました。
「子どもたちは都会に出てもう農業を継いでくれない。ギンナンも商品にするにはとても手間がかかるので、始末しないで放ってある。」との話でした。「このイチョウの木は近いうちに全部切ろうと考えている。」とも話しました。
その時ギンナンが沢山なっていて、あの独特の臭いもしていました。
天童に住んでいた時、勤務先の敷地内にイチョウの木がありました。
先日亡くなった理事長がメスの木をわざわざ植えたということでした。
ギンナンができるのを楽しみにしていたらしいのです。
その敷地内に高齢者施設があって知人が勤めています。
彼がそこで採ったギンナンを送ってくれました。
ギンナンの炊き込みご飯を作り、美味しく食べました。
彼の同僚の女性がギンナンの皮を取っている場面の動画を送ってくれました。
YouTubeの「カモ撮りこうちゃん」に掲載したら、多くの人が見てくれました。
ギンナンの皮取りは大変な作業なのですね。
私の住む西尾張では和食店に入ると、天ぷらにはレンコンが、茶わん蒸しにはギンナンが必ず入っています。
というのは、レンコンは日本の大きな生産地である立田があり、ギンナンは生産地の稲沢市祖父江があるからです。
山形では茶わん蒸しにギンナンが入っていない時もありましたが、こちらではそういうことはありません。
大分県のHPにはギンナンの栽培面積では大分県、新潟県、鹿児島県、愛知県の順になっていますが、生産量では愛知県(278.8トン)、大分県(200.0トン)、福岡県〈91.1トン〉、新潟県(45.0トン)となっています。
この愛知県の主な生産地が祖父江なのです。
稲沢市のウエブサイトには「イチョウは生きている化石といわれ、その起源は今から2億5千万年前の古生代末2畳紀から中生代3畳紀にさかのぼり、中生代のジュラ紀から白亜紀にかけて最も繫栄した植物の一種です。その後新生代に入り、氷河期を迎えて絶滅した植物は少なくありません。イチョウ属の多くもこの時代に絶滅しましたが、比較的暖かかった中国中部地域だけが絶滅を免れ、現代に生き残ったと考えられます。~中略~ 中国から仏教とともに導入されたということが定説になっています。」と記されています。
昔、イチョウが裸子植物だと習ったことが想い出してしまいました。
(イチョウ科 イチョウ属)
カモ撮りこうちゃん