アシナガバチの生態が少し分かったような気がする!

10月3日のアシナガバチの巣

10月11日の巣

10月13日の巣

11月1日の巣

永和の沼の周りには河津桜の木が植えてあります。

まだ樹齢は若く10年位だと思われます。

3月初旬から濃いピンクの花が咲き始めます。

9月を過ぎる頃には葉が落ち始め枝が目立つようになってきます。

この河津桜の葉が落ち始めた頃、その枝の一つにハチの巣があるのを見かけました。

前年にも同じ巣があったのです。

でもぶら下がっている枝や位置が違うような気もします。

天童のアパートに住んでいた頃、ベランダにアシナガバチが小さな巣を作っていました。

面白がって観察していました。

こちらが何もしなければ襲ってくることはないと考えていました。

今でもその考えは変わっていませんが、何かのはずみでアシナガバチに刺されたことがありました。

そんな経験から二度目に刺されるとアナフィラキシーショックで死ぬ目に合うかも知れないと思って気を付けています。

この永和の沼のアシナガバチの巣は、10月頃は巣にたくさんのハチが取りついていました。

そこでじっと動きませんでした。

天候が悪かったり気温が低いからかも知れないと思ったのでした。

11月初旬には天気が良い日でも巣にアシナガバチは留まっていました。

11月中旬になると、巣にはハチが全くいなくなっていました。

死んでしまったのか、他の場所に移動したのかわかりません。

何もいない巣だけが残っています。

駆除専門業者の「PROGRANT」には「アシナガバチの女王蜂は、4月から5月頃になると越冬から目覚め、1匹で巣作りを開始します。スズメバチの女王蜂が単独で巣づくりしている時と同様、1匹で活動している時期には攻撃性はほとんどありませんが、働き蜂が羽化し、活発に活動している8月から9月頃の被害が多いようです。9月末から10月頃になると営巣活動も終了となる種が多く、スズメバチに比べ活動期間は短めで、この頃には新女王となる蜂やオス蜂が誕生し始めます。9月から10月頃には新女王とオス蜂が交尾を行い、交尾が終わるとオス蜂はその生涯を終え、新女王となるメスのみが気温の低下とともに、木の割れ目や石垣の隙間などで越冬します。この頃のハチ達は、巣に留まってじっとしているようになり、ほとんど攻撃性はなく、危険ではありません。」と記されています。

私が観察していたアシナガバチの巣は同じような経過を辿っています。

このアシナガバチはセグロアシナガバチではないかと思われます。

「体長21~26㎜。日本のアシナガバチの中で最大。特徴はアシナガバチの中で攻撃性がやや強く、6~8月に巣を刺激して刺されるケースと、10~11月に巣を離れた新女王が洗濯物や布団にもぐりこみ被害にあうケースとがあります。」と記されています。

働きバチは殆ど死んでしまったと思われます。

たった1年間の命と、それを種として繋いでいく営みの大変さを感じてしまったものです。

(ハチ目 スズメバチ科)

カモ撮りこうちゃん