またカワラヒワがナンキンハゼの実を啄んでいるのを見かけた!

ナンキンハゼの実を啄むカワラヒワ その1

ナンキンハゼの実を啄むカワラヒワ その2

木の枝にとまるカワラヒワの群れ

蟹江周辺ではたくさんのナンキンハゼを見かけます。

秋にはナンキンハゼの実を覆う皮が剥がれて、白い実が露出してきます。

その様子ばかりでなく、葉が落ちる前の紅葉もなかなか魅力的です。

そのためか公園や街路樹として植栽されています。

他には雑木林や沼の水辺や川の土手などでも見かけます。

鳥たちが種を糞としてばら撒いているからだと思われます。

白い実の部分は、中国では蝋の原料となっていたようです。

日本ではウルシ科のハゼノキから蝋を採っていました。

二十世紀初めにはハゼノキを中国に持ち込んだらしいのですが根付かなかったようです。

今では逆に中国産のナンキンハゼが日本中で広がっています。

ナンキンハゼは日本にやってきて、日本の野鳥などの餌になっています。

この白い実は回りが白い蝋で被われていて、その中の種の部分はとても固く、ちょっとやそっとでは潰せないのです。

鳥たちが飲み込んでも、砂のうでは砕けないと思われます。

その白い蝋の部分が栄養になるらしいのです。

2022.12.24づけのblog「カワラヒワがナンキンハゼの実を啄んでいたけれど」にも書きましたが、ナンキンハゼの実をムクドリ、ヒヨドリ、カワラバト、モズなどが実を啄み飲み込んでいました。

昨年宝川の土手のナンキンハゼの木にカワラヒワがやってきて、その実を啄んでいる様子を見かけました。

その実を飲み込むのは無理だと思いましたが、その蝋の部分を啄んで削り取っている様子だったのです。

数日前に永和の沼で、カワラヒワの群れがナンキンハゼの木に群がって、その白い実を啄んでいるのを見かけました。

一年前に見かけた光景と同じだったのですが、群れなのでそれぞれのカワラヒワが実を啄んでいたのです。

そのうちの一羽は、嘴で実を咥えていましたが、飲み込む様子はありませんでした。

この様子から実の周りを覆う白い蝋を削り取っているのだと確信したのです。

「野鳥と木の実 ハンドブック」(叶内拓哉 文一総合出版)にはナンキンハゼでは「庭木や公園樹、街路樹などに植栽されている。紅葉が美しいことから、近年は植えているところが多くなってきた。実が熟すのは11月頃で茶色く、それが裂開すると中から白っぽい種子が見える。それは実は種子を覆う皮で、その中に本当の種子がある。種子は人間には有毒と伝えられているが、鳥は平気で採食する。私が観察した鳥はキジバト、ヒヨドリ、ジョウビタキ、ツグミ、メジロ、イカル、シメ、スズメ。これらの鳥は毒性に強いのか、毒を中和する機能があるのか、私にはわからない。」と記されています。

この文では飲み込むのか、削り取るのかは記されていません。

でも冬を越すのにカワラヒワなどにとってナンキンハゼはなくてはならない存在になっているようです。

(スズメ目 アトリ科)

カモ撮りこうちゃん