何年か振りにルリタテハを見かけた!
枯れ木にとまるルリタテハ
占有行動の体勢かな?
先日海津市のハリヨ公園に出かけた時、ルリタテハを見かけました。
最後に見かけたのは6年位前だったので、本当に久し振りの再会です。
3年前に「蟹江で見られる動物たち写真集」を作った時に、その中にルリタテハを入れました。
作る前に善太川の土手でルリタテハを見かけていたのです。
その写真集を町内の小学校に寄贈するために持って行くと、ある先生から「この辺りにルリタテハがいるのですか。」と尋ねられました。
実際に見かけて写真を撮っていたので「数は少ないのですが、見かけています。」と応えました。
ですが、その後数年間は見かけていませんでした。
山形県天童市に住んでいた頃は奥羽山脈の麓の草原や雑木林を歩いていると、ルリタテハをよく見かけたものでした。
でも蟹江周辺は殆ど見かけないのです。
そんなルリタテハに会って、その翅の瑠璃色と、時々翅を開閉する仕草を見て嬉しくなってしまいました。
食草のサルトリイバラ、ホトトギス、オニユリ、ヤマユリなどユリ科の植物がこの地方では多くないことが原因かもしれません。
サルトリイバラは時々見かけます。
ホトトギスやオニユリは民家の庭や畑に植えてあるのを見かけますが数は多くありません。
またヤマユリは見かけません。
幼虫の食草自体がこちらは多くないのではないかと思われます。
ハリヨ公園は養老山地の東の麓に位置しているので、叢などにこれらの食草があるのかも知れませんね。
「日本のチョウ」(日本チョウ類保全協会編 誠文堂新光社)には「生育環境:平地~山地の森林や林縁。雑木林などの明るい場所に見られるほか、ホトトギスの植栽によって都市部の公園や人家など小規模な樹林の周辺にも見られる。行動:日中、敏速に飛翔し、クヌギやコナラなどの樹液や腐果などを好んで集まる。越冬後はアセビ、キブシなどの花を訪れる。オスは森林内の空間などで占有行動をとる。」と記されています。
キタテハのように花の吸蜜と樹液や腐果の吸汁もするようです。
ハリヨ公園で見かけたのはカキ畑だったので、きっとカキの汁を目当てに来たのではないかと思われます。
写真と動画を撮った時、とまりながら翅の開閉をしていました。
目いっぱい開いてもいました。
きっと占有行動の仕草だったのかも知れません。
(タテハチョウ科 ルリタテハ属)
カモ撮りこうちゃん