何となくトキワハゼとムラサキサキゴケの違いが分かった気がする!
10月に見かけたトキワハゼ
4月に見かけたムラサキサギゴケ
動植物の仲間では似たものがあって、なかなか区別がつかないものがあります。
動物ではコサギ、チュウサギとダイサギはなかなか区別できませんでした。
一緒に用水路で見かける時は大きさや特長を比較できますが、一羽だけでいると分からないのです。
大きさの比較ができないので、大きいのか小さいのか分からなくなります。
区別する特長などは図鑑に書いてありますが、その微妙な違いは素人にはなかなか分かりません。
少し分かってきた人には重要な情報になるかも知れませんが。
チュウサギが夏鳥で冬にはいなくなり、冬にはコサギとダイサギだけだと知るようになって、その間にコサギとダイサギの特長や区別の仕方を学んでおけば、この三者を区別するのは容易になることを学びました。
植物ではトキワハゼとムラサキサギゴケが似ていて、区別がなかなかつきません。
同じゴマノハグサ科のサギゴケ属に属しています。
どうして区別したら良いのかと悩んでいます。
「アタマの中は花畑」にはムラサキサギゴケは「多年草。花期は3~5月。原産は日本、中国、朝鮮半島。」となっており、トキワハゼは「一年草。花期は4~11月。原産は日本、中国、朝鮮半島。」と記されています。
その両者の違いで、ムラサキサギゴケは「トキワハゼに比べて花が大きく、花色はやや濃い紫色をしている。花期が短く、春(3~5月頃)以外はほとんど見かけない。多年草のため、毎年同じ場所で花を咲かせる。匍匐枝を伸ばし、水平方向へ広がるように成長する。上唇(上側の花弁)の切れ込みが深い。」と示されています。
トキワハゼは「ムラサキサギゴケに比べて花が小さく、花色はやや薄い紫色をしている。花期が長く、場所によっては年中花を見かけることもある。一年草のため、毎年種から発芽し花を咲かせる。匍匐枝はなく、水平方向へは余り広がらない。上唇(上側の花弁)の切れ込みが浅い。」と記されています。
図鑑などにも書かれている色合い、匍匐枝、上唇の切れ込みなどを読みましたが、実際に見かけたものがどちらか判断できないのです。
10月頃に咲いているのはトキワハゼだけなので、その様子を観察すると色合いや上唇の切れ込みが浅いなどの様子を理解できました。
それらの体験を踏まえると、図鑑に書いてある区別の条件が理解しやすくなってきたのです。
一種の漬け込み期間という概念に相当するのかも知れません。
でも花の大きさは多様で区別する条件にはならないようです。
そんな訳で両者の区別ができるようになってきました。
ダイサギのときと全く同じです。
絶対にない期間中のものを外して確実に学んでおくと、他との対比がし易くなるということを、このトキワハゼとムラサキサギゴケで学んだのでした。
(ゴマノハグサ科 サギゴケ属)
カモ撮りこうちゃん