西尾張ではカワラケツメイは絶滅しているかもしれないな!

自宅のプランターで咲き出したカワラケツメイ

昨年採ったカワラケツメイの鞘と種

蟹江城址のカワラケツメイ

プランターの7月のカワラケツメイ

カワラケツメイはマメ科の植物で、5月半ばから10月初旬頃まで生えています。

同じマメ科のクサネムをカワラケツメイだと思い込んでいました。

葉が羽状複葉で似ているのです。

カワラケツメイの黄色い花は花びらが開くように咲くのに、クサネムは蝶花でエンドウやカラスノエンドウのような花の形なので違っています。

このカワラケツメイとクサネムの区別が難しいのは、私だけでなく他の人も同じらしいのです。

先日フェイスブックで、庭に生えている植物がクサネムか、カワラケツメイかを尋ねる投稿が載っていました。

その花の様子とコメント欄ではカワラケツメイとなっていました。

私も写真からカワラケツメイと判断しました。

どの地方の人か明記してなかったのですが、愛知県内ではなさそうです。

他でも書きましたが、名古屋市の西側の西尾張から木曽三川を歩き回っていて、カワラケツメイを見かけたことはほとんどありません。

蟹江町の蟹江城址にはカワラケツメイが植えられています。

小牧・長久手の戦い(1584年)の際、蟹江合戦があった時に、カワラケツメイのケツメイ茶による茶粥を食べたという歴史があるから植えられているようです。

4年前に偶然福原輪中の木曽川の土手の西側斜面下にカワラケツメイを何株か見かけました。

その時写真を撮ったのですが、翌年に行ってみると草刈りをして見当たらなくなってしまいました。

その次の年に出かけてみたら、離れた場所に何株かのカワラケツメイが生えていました。

秋口になって豆の莢ができた頃に行って、そのいくつかを採取してきました。

同時に生えていた砂地の土をバケツで持ってきて、自宅のプランターで今年は種から栽培しています。

今は花が咲いていますが、実(豆の莢)ができるか心配しています。

今年の夏に昨年採取した場所に行ってみると、どこにもカワラケツメイは生えていません。

春の草刈りで絶滅してしまったようです。

マメ科のメドハギは生き残っていてたくさん生えています。

他にはオオニシキソウも生えていました。

数日前に木曽川東岸の土手なら生えているのではないかと思って出かけましたが、全くその気配はありませんでした。

生えている条件の場所は、こうした川の土手ではないかと思うのですが見かけませんでした。

カワラケツメイは草刈りされると根から再生する力が弱いのではないかと思われます。

今の状態からすると、西尾張ではカワラケツメイはほぼ絶滅しかかっていると思われます。

昔はこの周辺には普通にあった植物だと思われますが、適応力がある外来植物に駆逐されてきている側面もあると思われます。

今ベランダで育てているカワラケツメイの実(マメの莢)ができ、種を採取できれば良いなと思っているところです。

(マメ科 カワラケツメイ属)

カモ撮りこうちゃん