知らない間に庭に入り込んできた新テッポウユリとムラサキシキブ
家の敷地に勝手に生え出した新テッポウユリ
勝手に生え出したムラサキシキブ
自宅の新テッポウユリの実など
ムラサキシキブの色々
自分のだらしなさをベニイトトンボが生息しているためと称して、庭を草茫々のまま放置しています。
とにかく狭い庭に7年程、準絶滅種のベニイトトンボが産卵と羽化を繰り返しているからです。
そこでなるべく自然のビオトープ状態にしています。
この庭も季節の変化に伴って、雑草といわれる植物の変化が見られます。
春にはタネツケバナ、カラスノエンドウ、オニタビラコ、ハルノノゲシなどが、夏になるとツユクサ、イボクサ、セイヨウカタバミ、ヤマノイモ、チヂミグサ、ドクダミなどが、秋になるとカタバミ、イノコズチ、クワクサ、イヌタデ、ヤナギタデなどが生えてきます。
どれ一つとして植えた記憶はありません。
それらが毎年繰り返し生えてくるのです。
これらは庭に定着している植物と言えます。
ヤマノイモは私がムカゴを蒔いたので生えてきたと思いますが、他の植物の殆どは風に運ばれてきたと考えられます。
これらとは別に3年ほど前に庭に2本と玄関の脇に1本、ムラサキシキブが生えてきました。
他の場所にはナンテンの若木らしいものも何本か生えています。
植えたことが全くないのに生えているのです。
実が鳥たちに食べられて、それが糞として落ちて増えてきたと推測しています。
ムラサキシキブの実は小さいので、団地内でも見かけるスズメ、ムクドリ、ヒヨドリ、キジバトなどに啄まれてのことでしょう。
それにしてもこんな小さな庭や家の周りに、ムラサキシキブが生えてくるなんて、とても不思議です。
周りの近所の庭ではムラサキシキブが生えているところはありません。
その家の主人が雑草の一部だと考えてせっせと抜いてしまっているからでしょうか。
庭に生えているテッポウユリの増え方が面白いのです。
実はこのユリはタカサゴユリとテッポウユリの雑種ではないかと言われています。
テッポウユリは九州南部に多く、タカサゴユリは花の筒の外側に薄い赤紫色の筋があるのですが、このユリにはそれが見られません。
新テッポウユリといわれているようです。
庭に生えだしたユリはその新テッポウユリだと思われます。
数年前には西側の隣の自宅の庭に新テッポウユリが生えていましたが、自宅では生えていなかったのです。
ところが3年ほど前に西側の境に初めてこのユリが生えだしました。
すると一昨年には庭と玄関の東側にも新テッポウユリが生えていたのです。
去年はその数が増えてきました。
今年になるとそこら中に新テッポウユリが生えているのです。
不思議なのは、新テッポウユリも蒴果植物なので、実が乾燥すると縦に割れて種が飛び出す仕組みになっています。
すると生えていた周辺に種が飛び出すと思うのですが、庭や家の東側に生えているのは、去年生えていた場所から随分離れています。
そんなところに何故生えているのか、今のところ皆目分からないでいます。
なんなんでしょうねー。
(クマツヅラ科 ムラサキシキブ属)(ユリ科 ユリ属)
カモ撮りこうちゃん